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218Dead『友達』

それを聞いていたガバンドはそのまま動けなかった。


(そんな……カルメリーナが……遠くへ行ってします……売られてしまう……)


と恐怖していた。

すると


「やあそこの少年、こんにちは」


とレイビンと言われていた男が話し掛けてきた。

ガバンドはゾッとして顔を真っ青になせる。

するとロウバサは


「がっガバント君……聞いていたのかね……」


と気まずそうに言った。

レイビンは


「ほほう……聞いてしまってそんなに青くなったいるのかな? そうかそうかガキにはまだ早い話ではあるな……ま! 所詮ガキだからな!」


と明らかにガキを強調していった。

そして


「まあよく考えてください! お金をこっちは返してくれれば文句は言いませんので!」


と言ってレイビンはその場から去った。

ロウバサは


「ドっどうにかしてお金を集めないと……」


と冷汗を掻きながら震える。

するとガバンドは


「とっお父様に……お父様に話を……」


と震えながら言った。

するとロウバサは


「だっだめだ! あの方を巻き込むわけには!」


と言ってガバントを止めようとした。

ガバントは


「ででも! それじゃあカルメリーナを引き渡さないといけないんでしょ!! そんなの! そんなの!!!」


と言って今にも泣きだしそうになっていた。

ロウバサは


「っく!……」


とロウバサは悔しそうにしながら


「わっ分かった……相談……相談だけしよう」


とガナルドに相談することを決意した。

そして、ガナルドはそれを聞いて


「……」


と少し黙っていた。

そして


「これだけ……あれば大丈夫か……」


と言ってお金を渡した。

ロウバサは


「!! ガナルド……本当に……」


と泣きそうになりながら言った。

ガナルドは


「カルメリーナは私も可愛がった……そして、我が息子ガバントの許嫁となった子だ……」


と言って少し笑った。

ロウバサは


「……ありがとう……必ず返す……絶対に!」


と言った。

それを聞いてガナルドは


「いずれ身内になる……気にしなくていい」


と言った。

だがロウバサは


「そんなわけにはいかない……こういうことはきっちり返したい」


と言った。

それを聞いてガナルドは


「そうか……分かった……そして、明日そのレイビンが来た時私も一緒に同席しよう」


と言った。

それを聞いてロウバサは


「な! そこまで……」


と言って少し気まずそうにする。

するとガナルドは


「レイビン……私も聞いたことがある……王国に取り入り国の近くで怪しげな実験をしているという……その為に人攫いをして実験もしていると聞いたことがある……そんな奴が何か企んでいないとは思えない……」


と言った。

そしてガナルドは


「ガバンド……お前も一緒に同席しなさい……」


と言った。

ガバンドは


「分かったよ……僕もカルメリーナの事が心配だよ……」


と言った。

それを聞いてロウバサは


「……すまない……本当にありがとう……」


と言って頭を深々と下げる。


----------------------------------------------------------------------------------


そして、次の日に


「で……その人たち誰?」


とレイビンは呆れたように聞いた。

ロウバサは


「彼は私の親友のがガナルドだ……」


と言った。

それを聞いてレイビンは


「は? 何? こんな席にお友達呼んだの? 常識ある?」


と見下したように言った。

それを聞いてガナルドは


「君達の噂は聞いている……そんな怪しい連中と関わってしまった友人を見捨てることは出来ない……」


と言った。

それを聞いてレイビンは


「そんな怪しい連中に借金する友人もどうかと思いますが?」


と言った。

だがすぐに


「まああいいや……取り敢えず……娘は?」


と聞いた。

それを聞いてガナルドは


「呼んでいない……貴様等と会わす気もない……」


と言った。

それを聞いてレイビンは


「へえ……呼べよ……そんなまるで正義感ある人間みたいなこと言ってんじゃねえ……俺等を悪者扱いして正義面するなんて……良いから呼べ」


と言った。

すると


「私ならここに居ます!」


と言ってカルメリーナが部屋に入ってきた。

カルメリーナを見たロウバサは


「かっ! カルメリーナ! 何故!」


と聞くとカルメリーナは


「借金が払えないと私を引き渡さないといけないんでしょ……もし破ったらお父様やお母様……妹も弟も酷い目に合うんだから……払えない場合は私が……」


と握り拳を作りながら震えて言った。

それを聞いてレイビンは


「まあそうだね……払えるならいいけど払えないならそうするかな……いやあ君達よりこの子の方がしっかりしてるんじゃないのかな?」


と笑った。

ガバンドは


「大丈夫……カルメリーナ……僕が守るから」


と言ってカルメリーナの手を握る。

カルメリーナは


「ありがとう」


と言って嬉しそうにする。

レイビンは


「はいはい……御託は良いから……さっさと金……出せよ」


と言った。

そして、ロウバサは


「お金だ……さっさと持って行け……」


と言った。

レイビンは


「ほほう……昨日は無かったのにどうして集めた? そこの男か?」


と聞いた。

ガナルドは


「ああ……その通りだ……」


と言った。

そして、レイビンは渡されたお金を見た。

そして


「うん……足りない!」


と言った。

それを聞いてロウバサは


「は……馬鹿な! 借りたお金はその金額だぞ! 嘘をつくな!」


と言った。

それを聞いてレイビンは


「……あの……利子って知ってます?」


と聞いた。

ロウバサとガナルドは


「なんだ!」

「利子だと!」


と驚く。

レイビンは


「ああ……知らないのか……でも契約書に書いてるでしょ? 一日ごとに借りた分利子が付きますって……ちゃんと読めよ……」


と呆れて言った。

それを聞いてロウバサは


「そっそんな……」


と冷汗をダラダラと垂らしながら膝から崩れる。

ガナルドは


「こんなの詐欺だろ!」


と言った。

それを聞いてレイビンは


「いや……違うから……まあ足りない分は娘さんで……返済期限も今日までだし」


と言って立ち上がった。

そして


「行こうか……分かるよね? もし断れば」


と言うとカルメリーナはショックを隠せず、絶望の表情をしていた。

しかし、すぐに覚悟を決めて


「分かりました……」


と言って立ち上がる。

ロウバサは


「やっ止めてくれ! 行かないでくれ! カルメリーナ!」


と言って止めようとする。

ガナルドも


「君が行く必要はない! こいつの言う事に乗せられてはダメだ!」


と言った。

だがカルメリーナは


「ダメよ……払えなかったこっちが悪いんだから……」


と言って涙を流す。

ガバンドは


「か……カルメリーナ……」


と悔しそうに言った。

そして


「ぼっぼくを! 僕を連れて行けよ!」


と言った。

ロウバサは


「ダメだ! そんなの!」


と言った。

ガナルドは


「ガバンド……お前……」


と震えながら言った。

するとレイビンは


「いや……男はいらない……」


と言った。

それを聞いてガバンドは


「糞……」


と悪態を着く。

カルメリーナは


「ありがとう……ガバンド……大丈夫……私は大丈夫だから」


と言ってガバンドの震える手を両手で握る。

震えながらも涙を流して言った。

そんな表情を見せるカルメリーナにガバンドは


「僕が! 僕がいつか君を助ける! 絶対に! そいつから君を取り返す!」


と言った。

カルメリーナは嬉しそうに


「ありがとう」


と言った。

レイビンはやり取りを見て


「いや……何俺が悪いように言ってんの? 借金を返さないこいつが悪いんだろうが……」


と呆れながら言った。

その後、ガバンドは騎士の訓練をしながらも情報を集めて彼女がこのジャングルに捕まっていることを聞いてこの任務に自ら進んで受けた。

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