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214Dead『ナビゲート』

望は


「はあ……なんか暇だなあ……」


と呑気に言った。

それを聞いてアレックスは


「こいつううう!! 何が暇だああ!! 俺がこんなに頑張っているのにいいいい!!」


とかなりイライラしながら望を見て言った。

和子は


「大丈夫ですよ……こいつはそういう奴だと思っていればいいんです……そもそもから私達とは色々と違いますし……行動の数々がたまたま運よく役に立った部分があるんでもうちょっと利用出来ると思えば少しはイライラも収まりますよ」


とアレックスを諫める。

レベッカは


「そうね……希咲が勝手な行動するお陰でここまで来れたこともあるけど、希咲の考えとはまるで私達は違うからその部分で報復出来ていると考えれば少しは鬱憤が晴れるわよ」


と言った。

アレックスは


「はあ……そういうものか……」


と訳が分からなさそうにアレックスは言った。

アンジェリスは


「取り敢えず光子ちゃんの言う通り進んで……次はどこ?」


と聞くと光子は


「次は右です」


と言った。

そして、右を通ると後ろからオオカミが走ってきた。


「追いかけられているわね……まあ左に曲がって正面衝突するよりマシね……こういうのって衝突するとガラスを割って入ってきたりするパターンでしょうし」


と言った。

それを聞いて光子は


「そうです……奴らとてゾンビ化した上に改造されているです……その部分を考慮すると正面からの激突はかなり危険です……ならば後ろから追いかけさせて体当たりされても当たった方向へと移動して衝撃を弱める方が効率良いです」


と言ってそのまま追いかけられながら走っていく。

すると


「シャアアアアアアアアアアアア!!」


と木から蛇が落ちてくる。

光子は


「少し右に曲がってです」


と言った。

言われるがままにアレックスは右にハンドルを少し切った。

そして、蛇はそのまま地面に落ちてタイヤにすら轢かれずに通り過ぎる。

光子は


「後はこのまま走っていけば数分で研究所です……鍵は開いていないので扉を開ける為に……希咲……ピッキングお願いです」


と言った。

望は


「うん、断る」


と言った。

アンジェリスは


「言うと思った」


と呆れながら頭を抱える。

光子は


「大丈夫です……もうありがとうです」


と言って望の頭から手を離す。

望は


「?? 何?」


と言うと光子は


「希咲の記憶と技術を光子にコピーしたです……希咲の出番は終わりです」


と言った。

望は


「おいおい、その技術覚えるのに一週間ちょっと掛ったんだぞ、そんな簡単にコピーするとか……人の努力を否定する気かよ……」


と残念そうに言った。

それを聞いて光子は


「才能のある光子に出来る遊びと言えばそれぐらいです……そうやって才能のある光子は人の努力を踏み躙る事が今までの楽しみです……仕方がないです」


と少し悲しそうに言った。

それを聞いて望は


「全く同情の余地もない悪趣味だな……」


と言った。

それを聞いてアンジェリスは


「うんうん……分かるよ! 自分が覚えるの早いだけでしょうもない嫉妬を受ける気持ち! 私も頭が良かったからあほ共に嫉妬されてしょうもない嫌がらせを受ける……天才には大変な世界よね」


と言った。

和子と剣子は


「私は天才とは違ったかな……この銃以外は……でも別に天才に嫌悪は無かったかな……そもそも関りが無かった気がする」

「私はそもそも天才剣豪と呼ばれたからなあ……嫉妬より憧れを抱く女子が多かったな……」


と言った。

和子は


「剣子ちゃん……女子にモテそうな感じだしね……見た目」


と言った。

それを聞いて剣子は


「今は音無先輩が一番です……何故だか今になって私に好意を寄せた女子の気持ちが分かった気がします……」


と言ってウットリとした目で見つめる。

和子は


「そう……」


と言って仕方なさそうに言った。

アンジェリスは


「さてと……百合は置いといて……話している間に着きそうね……光子ちゃんお願い」


と言った。

光子は


「分かったです! 生霊を使うです!」


と言って光子は何かに集中する。

望は笑いながら


「うぇえええい! うぇええええい!」


と光子の目の前を手で上下に振って邪魔をするが全く光子は反応しなかった。

そして


『ガシャン!』


と門の鍵が開きそのまま門が自動で開いた。


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アガストは


「馬鹿な!! 普通の鍵とはいえ勝手に会いただとん!! おかしいん!! こんなのおかしいん!!」


と慌てる。

しかし、


「まあいいん! このまま入ってくるが良いん!! ドイン・ダンドリーももうじき目覚めるん! 賢者モードが解除されれば勝機があるん! やはり動物で無く奴で無ければん!! それにあいつがここに来ればわたしんだって!」


とモニターを見ながらニヤリと笑う。


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「動物達は来ない……他に誰かいないのか……」


と恐る恐るガバンドは移動をする。

ガバンドは


「時間は掛るが何とか……行けるかもしれない」


と言って木々に隠れながら移動をする。

他の動物が7人に集中していることを知らずに、

そして


「あいずううううう!!! 俺をあんなにするなんてええええ!! ほじい! 欲しいぞ! あの女あああ!」


とドイン・ダンドリーも彼について行った。

こうしてガバンドはドイン・ダンドリーの気配に気づかず歩いていき他のゾンビ動物達はドイン・ダンドリーの威圧に近づけないでいた。

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