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196Dead『ゴキン!!』

三人は保存食を探す為、勇気をもって外に出ることにした。

外はゾンビがいる気配がなかった。

敦夫は


「今だ……今なら何とか食料を調達出来そうだ……」


と静かに言った。

それを聞いて末子は


「分かったわ……行きましょう」


と言ってそっと外に出た。


ズシャ!!


「グバア!!」


と末子は血を吐き出しながら体半分が分かれてそのまま倒れ込んだ。

それを見て唖然となり敦夫は


「な……何だ……どういう……」


と呆けてしまった。

光子は


「何が……近くに気配感じなかったです……」


と真っ青になった。

すると末子は血を吐きながら


「にげて……まざか……あんなとおぐ……がら」


と震えながら言った。

そして続けて、


「あづおさん……光子だけでも……にがすの……でないと……」


と涙を流しながらそのまま動かなくなった。

光子は


「まだ……まだ生きてるのに……助けられないです……もうすぐ死んで……しまうです……」


と涙を流しながら言った。

それを聞いて敦夫は


「分かった……末子……」


と言って光子を抱えながら必死に走った。

光子は未だに動揺していた。

しかし、


「光子! しっかりしろ!! お前のその才能を冷静に発揮させるんだ!! でないと死ぬぞ!!」


と言って何とか声を掛けた。

それを聞いて光子は


「でっでも……さっきは全くです……感じなかったです……」


と震えながら言った。

それを聞いて敦夫は


「さっき聞いたろ! 遠くからだって!! 確かにお前は近くの気配を感じるんだろうがそれでも近い者の気配を感じてるんだからとにかくそいつらのだけでも!!」


と言った。

だが


「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」


とゾンビが周りを囲んだ。

それを見て敦夫は


「糞……まずいな……」


と少し冷汗を掻く。

そして、再び末子の言葉を思い出す。


『光子だけでも……』


その言葉を思い出して敦夫は決心した。


「光子……俺が道を開くから……逃げろ……」


と言った。

光子は


「え……そんなです……嫌だ……そんなです……」


と涙を流しながら震える。

敦夫は


「考えろ! 末子はお前に生き残って欲しいって言ったんだ!! それなのにお前はそれを踏み躙る事になるぞ! 早く逃げろ! お前が逃げなくても俺は道を作るぞ!! 早く!」


と言って光子を降ろしてゾンビに突進した。


「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」


とゾンビに掴まれるが噛まれながらも顔面を殴り無理矢理道を開けた。

それを見て光子は


(……ああ……ダメだです……っもうお父さんは……せめて……逃げないとです……)


と言われたことに従った。

とにかくその言葉の指示を聞いて従わないと思った。


「逃げなきゃです……」


とつぶやきながら必死に才能を使って逃げ続ける。

そんな時だった。


「!!」


何か異様な感覚が光子を襲った。

声がした。


『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』


光子は何かよく分らなかった。

だが、その異様な感覚のする方向へと向かってしまった。

そこには携帯ゲームが落ちていた。

その中に一つの生命が奪われていたがそれでも光子は


「光子なら何とかです……」


と考えてその携帯ゲームを手に取った。

だが


『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』『なの!!』


と大量の声が頭の中に直接聞こえてくる。

しかし、光子は


「黙れです!!」


とその声をゲーム機に送った。


『!!』


とゲーム機から声が聞こえた。

そして、光子は


(このゲームが落ちてるって……誰かが落とした……いや……これ……先程までプレイしてたの……そんな感覚が伝わってくる……もしかしたらこれは……)


と考えて光子は


「お前はどこから来たです?」


と聞いた。

ゲーム機は


『……』


と黙ったままであった。

しかし


「答えろです!!」


と直接ゲーム機に送った。

すると


『!! ひひひいいっ東!! 東に進んで10m! そこに研究所がある!! あそこには私を……苦しめた……恨みの根源が!!』


と言っていた。

それを聞いて光子は


(その言葉を聞くと危険な可能性はあるです……でも……このままでも光子は死ぬです……ならばイチかバチかです)


と考えた。


----------------------------------------------------------------------------------


「こうして光子はここへと来れたです……」


と事情を説明した。

それを聞いてベナは


「そうだったんだね……大変だったね……」


と涙を流しながら光子を抱きしめた。

アンジェリスは


「良くここまで来れたね……あの投げ捨てたゲーム機が役に立つだなんて……良かったよ」


と言った。

それを聞いて光子は


「でも……あの恨みを持ったゲーム機が……あの男の事を言ってたなんて……」


と頭を抱えた。

それを聞いてアンジェリスは


「ああ……さっき言ってた望に恨みを持っていた人達の事ね……」


と言った。

そして、アンジェリスは


「望……聞いてた? さっきの話だとあんたのおや……」

「ガーガー」


と望は立ったまま涎を垂らして眠っていた。

それを見てアンジェリスは


「起きろ糞が!」


と言って回し蹴りを顔面に喰らわした。


ゴキン!!


と鈍い音がしてそのまま望は血を出しながら倒れた。

ベナは


「ちょ! 大丈夫! なんか変な音がしたんだけど!」


と言った。

するとアンジェリスは


「大丈夫! これでも私! 護身術で空手を覚えてるから!」


と言った。

それを聞いてベナは


「そうか! なら安心……嫌! 流れで言っちゃったけど! 何も安心じゃない! ついノリツッコみしてしまったんだけど!」


と言った。

しかし、望はピクリともしなかった。

ベナは


「え? 大丈夫本当?」


と聞いた。

アンジェリスは


「起きなさい! 望!」


と言って


バシン!


と顔面を再び蹴る。

ベナは


「だから! 止めなさい! さすがに!」


と言った。

するとアンジェリスは


「チ! 死んだか!」


と言った。

それを聞いてベナは


「……え? ヤバくない?」


と言った。

光子は


「完全に逝ってます……」


と言った。

ベナは


「ええええええええええええええええええええええええええええ!!」


と唖然とした。


世界がゾンビ感染に侵される中、俺はゾンビになることを決意しました。 完

堂々完結……かも?

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