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ヒビの日々

作者: seem

ニート大学生だったわたし。


でも人生はこれから。



7年も歳月をかけ、ついにやり遂げました。


読んで頂けたら嬉しく思います。

学校へ行けなくなった。



気付いたら手に力が入らない。歩くことは出来るのに手が握れない。物が持てない。手が震えていた。


総合病院へ行った。

全力で握力計を掴んで表示された握力は左右10kg。小学生よりも低い数字だった。


検査したところ、血液にも脳にも異常はなかった。

全身をCTスキャンしても腫瘍なんてどこにも無かった。

神経内科を紹介されたが、診断結果は「異常なし」


心療内科で長ったらしい名前の病名を言われた。

ココロの問題だった。


漢方薬のようなものを飲み続けて数日したら頑張れば生活するのに問題ないレベルまでは回復し、大学へ戻った。



そして1ヶ月が過ぎ、学校へ行けなくなった。




いじめもなければ身内が死んだわけでもない。

なんとなく「今日は休もうかな」と思い、それが2日、3日と続いただけ。


明日こそ行こう、明日こそ行こうと思ううちに1週間。気付けばさらに1ヶ月。


わたしは怖くて出たくても出られなくなっていた。


病院にも行った。


誰もいない部屋で昼も夜もなく天井を眺めて1日が終わる。ネットの小説も動画もあらかた漁り終えて残ったのは使い過ぎて熱くなった携帯。


ランキングに新しいコンテンツ出ないかと期待して、つい1時間前に探し終えたばかりだと思い出す。


インストールしたゲームもスタミナが切れたり、連続で死ぬようなクソゲーばっかり。


そしてふと思う。

わたしはいま一体何をやっているんだろうか。


昔読んだラノベの主人公達は下は10才から怪物や魔王に立ち向かっていっていた。


笑えるのは、上は22才が関の山ってとこ。今なら分かるけど、物語を作るのはいつだって人間だ。「昔の思い出を語れるのは大学時代まで」って感じなんだろうなぁ。


バイクに乗った旅人も、赤目の戦士も、メインの登場人物は15才前後。


当時の作家は23才。



振り返って自分を考えれば、もう23才。中の人に追い付いてしまった。



彼らはいま一体何をやっているんだろうか。


まだ冒険を書いているんだろうか。それとも別の職業に就いているんだろうか。まさかもう死んでいる?


……ちょっとネガティブになりすぎたかもしれん。


実際、家の中に閉じこもっていると自分が今、生きているのか死んでいるのか分からなくなる時がある。


暗くて、狭くて、暖かくて、死にたくなるほど薄い殻に守られているこの空間で。


私はおそらく生きている。



これを書くきっかけは、家族と話をしたこと。

家族がいる。って大切なことだと思う。どんなにつらくても絶対的な味方がいるって、それだけで泣けた。


外の世界は怖いけれど、戦う気持ちを持ち続けて、進んでいきたいと思う。



1.22、追記

帰ってきたらこれ関係のニュースがメーテレでやっていた。


約150万人の引きこもり予備軍がいて、十年単位で家から出られない人がいる。と。

日本の人口1億2千人、簡単に計算したら日本人の80人に1人が独りぼっち。


高齢化社会の原因が何となくわかった気がする。




たくさんの独りぼっち。ネットで検索したら、質問版には本人や家族からの解決方法を訊ねる声がすぐに見付かった。


「生きるのが苦しいです」

「家に帰れば寝ることしか出来ない、緊張の糸が切れたら地獄が始まりそうで怖い」

「家族とどう付き合っていけばいいのか分からない」

「助けてください」


苦しんでいるのは自分だけじゃないんだと、知った。



1.27、追記。

理解の通じる家族がいる自分がどれだけ恵まれているか。実感した。

今日、大学でこれからの進路について両親を含めた四者面談をした。母親どころか半日も仕事休んで父親も来てくれた。


面談を終えて、生きて行ける気がした。

見返りのためにやっている訳じゃないんだから、家族へは恩返しなんてするものではないと思っている。

けど、卒業するのが恩返しなのかな。と思った。



さて。頑張りますか。


1.29、追記

昨日で今期の試験はすべて終わった。ここ数日、久々に本気で勉強した気がする。

笑えたのは、持ち込み可の試験で持ち込まずにガチ勉強してたってこと。直前に教えて貰ってびっくりした。

でもそれくらいやって無かったら時間内で全ての問題を解答することは出来なかったと思う。結果オーライ。


夕方、実験の先生からメールが来た。

保留中だった実験の補講をしてくれるそうだ。ありがたいことです。

硬さ試験、熱処理における金属材料の組織変化についての実験ですみやかにレポートを書けば受理してくれるそうだ。頑張ろう、わたし。


もう1人のレポートに不可を出した教授からは再指導の連絡は来なかった。これから直接お伺いして尋ねるつもり。

父親から昨晩、自分で催促せなあかんよ。と言われたのは不味かったなぁ。しっかりしないといけない。


昨晩といえば、久しぶりに走った。

いやね?最近太ったな、とおもってたんだ。でも大学入るまでずっと痩せ型でウェイト欲しいなーとか思ってたり、寒がりだから脂肪の壁はあってもいいなーとか思ってた。


でも流石にね。うん。

鏡見たらマツコデラックスの如く太ってたのよ。亀みたいに首すくめたらよりソックリになった。なんでやねん。


軽く2kmくらいジョギング。ダウンとしてラジオ体操第1。

息が弾んだくらいでやめといた。明日もやりたかったしね。


だからと言ってダースベイダー味のダースを食べたのは失敗だったかも知れない。


今晩もレポートやったら走ろうかな。


2.09、追記

昨日全ての追加レポートが終了して、今日で教授の採点も終わった。合格点に達していますよ。だってさ。

1600分かけて書き上げたレポートはチラ見されただけだった。

なんか、あーあ。って気分。この数日は起きてレポート書いて食べてレポート書いて寝る。その繰り返しだったってのに。


あーあ。つまんね。ガチでやったのになぁ。

でも、チラ見して「ココについて触れてないよね?」「すぐそばに書いてあります」は吹いたわ。吹いたわ……。

合格点出る物が書けたから良しってことにしとこう。


あと録画してた映画観たよ。

バブルへgo!

ってやつ。前から観たかったのが叶ってよかった。

笑ったなぁ。阿部寛の演技が秀逸。眼で語る姿に憧れる。しかも自分が父親だとわかってからの激変が最高だった。あと広末涼子かわいい。あんだけ表情豊かに笑えるのってなんか素敵だな。

いい映画だった。


これで明日から本当の春休み。

自転車で30分×2のトレーニングもやったし。まぁおれにしては上出来だったんだろうよ。


面談の日に帰ってきてたが、明日は帰省してた妹が中国へまた留学へ行ってしまう。ここ数日いてくれてほんと助かった。普通に過ごしてただけだけど、ただ居てくれるだけで救われた気がする。


本人には言わないが、ありがとう。五時起きだそうだが、まぁ見送りくらいはしてやろうかな(上から目線)


そして東方玉霊姫。あの更新は許さん。

育てたキャラがお亡くなり。



つーか、さっきから腹が痛い。左上、みぞおち近くがキリキリ痛む。ストレスから解放されても痛みが出る事あるのかなぁ。どっかでそんなこと聞いたことある気がする。


ンなわけで正露丸飲んでねるわ。おやすみ。


追記の追記の………追記

やっと。やっと卒業した。


長かった……

なんやら好成績での結果だったらしいが、色んな人のおかげだなぁ……。


来年度からが楽しみさ。

やっと新しい世界が開く、まだまだこれから!

読んでいただきありがとうございました。

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