表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: まぐろん
6/10

刀の力

あれ?

ここはどこだろう?

何をしてたんだろう?

あぁ、ボクは島に来て、神様にあって…

あぁ、勝負して負けたんだ。

何もできなかった。

あの時みたいに…


今なら、神様に勝てると思ってた。

お兄ちゃんの、みんなの仇をとれると思ってた。

なのに、なんだボクは

何も変わってないじゃないか。

ボクはここで死ぬんだ。

ボクは……




『と…か』

『と…うか』

『燈火』

『燈火!!』

ん?

誰だ?

うるさいな。

ボクはもう死ぬんだぞ。

『馬鹿野郎‼︎何言ってんだ。このボケが。あの偉そうにしてるカスどもを殺すんじゃねーのかよ』

何言ってるんだ。

神様は強いんだ。

人が勝てるわけがないんだ。

実際、傷一つ付けられなかった。

『そんなこたぁ知ってるよ。だが、次は俺がついてる。傷ぐらいつけれるさ』

君は。

君は誰なんだい?

『俺か?俺は火之迦具土ってもんだ。お前は確か、火産霊とか呼んでたな』

火産霊?

お前、喋れたのかい⁈

『まぁな。今までは、封印されててな。音は聞こえるんだが、体は動かねぇし、喋れねぇし。もう散々だったぜ。あ、もともと刀だから、体は動かねぇのか』

どうして喋れるようになったんだい?

『神の気に触れたからな。封印が解けた』

そっか。

でも、ごめん。

もう、ボクは動けそうにない。

だから、お前を使ってやれない。

『そうなんだよ。お前が、死んじまうと、俺はこの砂浜で放置される。まぁ、俺は付喪神みたいなもんだから、刀が朽ちてなくなれば、俺も死ぬ。だから、俺的には、お前には生きてもらわなくちゃ困るわけだ。わかるか?』

うん。

でも、ボクは…

『立てないなら、俺が力を貸してやる。勝てないなら…そんときゃそん時だ』

はははっ。

面白いね。

わかった。

やれるところまでやる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ