秘密の会話
~???達の会話~
「データはどうなってます?」
「何時も通り、NPCの死亡者が多いわ。このままなら、全滅コースね。」
「またか。データって事と、死なないって考えが、変わらないと駄目だろうな。」
「偶には、違うパターンも見たいんですけどね。」
「まあね。でも、死ぬって思ってたらそうなるでしょ?と言うか、そう思ってくれないと困るし。」
「そうですけど、NPC達が店を閉めたら、どうする気なんですかね?ああ、店を閉める設定を追加すれば、面白いかもしれませんね。」
「そんな事したら、プレイヤー達が暴徒化するだろ。街中でNPC殺しが起きたら、対処しきれない。」
「まあ、そうですね。今でも手が足りない位ですから…。」
「プレイヤーによる、詐欺とかも起きてるわよ?まあ、知ってるだろうけど。」
「あ~、アイツがよく引っ掛かってるよな。あれって、教えたら駄目なのか?」
「あんまり、引っ掛かるので、聞いてみたんですけど。駄目だそうです。」
「ちっ、俺達は最低限の事だけしてろってか。」
「注意くらいしても、問題無いと思うんですけどね。」
「…アイツって、詐欺に遭いまくってるが、金は何処から出てるんだ?」
「調べればいいでしょう?…ええと、モンスターを倒した時に落されるお金…ですね。防具と武器は物々交換、宿代やご飯代もNPCと物々交換で成立してます。それで、使ってないお金で詐欺に遭いまくってる様ですね。」
「一人のプレイヤーに構うな。って言ってたよ。」
「はあ。詐欺って見つけるの大変なんですけどね。」
「何言ってんだよ。ちょっと、調べればいいだけだろ?」
「じゃあ、今度からは貴方がやって下さいよ。」
「攻略の方は程々にしておけって言われたかな。ヒーロー扱いされて、魔王に挑む事になったら困るだろうって、言ってたわよ?」
「それは、気を付けてるが…、レベル上げをしないと怪しまれるだろう?」
「魔王に挑んで、死んだって事にしてもいいんですけどね。容姿と名前を変えれば、誰も解りませんよ。」
「大変よね、立場がある人は。私は無いから楽だし。」
「おお、アイツがクロか。でもまあ、あの行動見てれば納得だな。」
「何せ、お昼寝してましたからね。」
「え~、お昼寝シーン見たの?いいな~。データ残ってるかな?」
「さあ、知りませんよ。NPCに好かれている人が、頑張ったらクリア出来ますかね?」
「人数少ないし、厳しいと思うが…。期待してればいいんじゃないか?」
「クリア目指して、仲間のレベル上げもしてるんでしょ?」
「まあ、一応な。NPCも表面上は良い顔をするが、クロほど良い噂が流れるわけじゃないしな。」
「あ~、そうだね。クロって最初に子供助けたらしいのよ。で、助けた所をNPC達が見てたみたい。その後、NPCの女性達を助けて、噂が広がったみたいよ。」
「女装までして、助けに行ってましたからね。見た時は驚きましたよ。」
「ああ。ボス討伐の時に話してたやつか。ぽろっと女装って言いそうになった。」
「気を付けて下さいよ。まあ、言ったら私がカバーしましたけど。」
「じゃあ、そろそろ仕事に戻りますかね。」
「そうだな。ま、ずっと仕事中なんだけどな。」
「ぽろっと、喋らない様に気を付けてね。」
「それは、お互い様だろ。」
「私の所、滅多に人来ないから大丈夫。」
「ああ、そうかよ。次の時は、俺も店番にしてもらうかな。」
「無理ですよ。人手不足なんですから。」




