↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
盤上に咲く幼竜  作者: ぬっく~


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
12/38

第十二話 盤の向こうの世界

 しおりの連勝は、止まらなかった。


 大会に出れば勝つ。

 決勝まで進めば、たいてい最後に御門凛々花がいる。

 そして、毎回のように苦しめられながら、最後にはしおりが勝つ。


 最初のころは「強い子がいる」という程度の話だった。

 それが二度、三度、四度と続くうちに、周囲の見方は変わっていった。


 あの子はまた優勝した。

 また御門さんに勝った。

 また負けなかった。


 そういう話が、教室の保護者たちのあいだでも自然と交わされるようになった。


 しおり自身は、その変化を嬉しいとは思わなかった。


 勝てば勝つほど、周囲は「次も勝つ子」として自分を見る。

 その視線は誇らしくもあるが、同時に重い。

 一局一局は、そんな簡単なものではない。

 何度も危ない目に遭っている。

 何度も盤上で息が詰まり、あと一手間違えれば終わっていた。


 なのに、外から見えるのは結果だけだ。


 無敗。


 その言葉は美しい。

 けれど、内側からすれば、無敗とは休めないということだった。


 ◇


 やがて春が来て、しおりは小学校に上がった。


 真新しいランドセル。

 少し大きすぎる制服。

 まだ固い教科書の匂い。

 校庭を走る子どもたちの声。


 天羽しおりは、形式の上では、どこにでもいる新一年生になった。


 入学式の日、母の真紀は何度も写真を撮った。

 玄関の前で一枚。

 校門の前で一枚。

 桜の木の下でも一枚。


「ほら、もう少し笑って」


「わらってる」


「ちょっと顔が固いかなあ」


「かたい?」


「緊張してるんだよな」


 父の恒一が笑う。


 しおりは内心で少しだけむっとした。

 緊張していないわけではない。だが、棋士人生を一度やり直している身としては、小学校の入学式よりもっと別のことで頭がいっぱいだった。


 この生活の中で、どう将棋の時間を確保するか。

 学校に通うことで、これまでのように毎日好きなだけ考えるわけにはいかなくなる。

 宿題もある。

 行事もある。

 集団生活もある。


 そして何より、周囲から“普通の子ども”として振る舞うことを求められる時間が増える。


 それは、しおりにとって将棋より難しい課題だった。


 教室に入ると、同じ学年の子どもたちがきらきらした目で話していた。


「ともだちいっぱいつくる!」


「ぼく、サッカーやるんだ!」


「ほうかご公園いく?」


 そういう会話が、自然に飛び交う。


 しおりはそれを聞きながら、自分が少しだけ別の世界にいる感覚を覚えた。


 友達。

 放課後。

 遊び。


 言葉の意味は分かる。

 楽しさだって想像できる。

 でも、自分の心はそこへ向かわない。


 放課後に考えるのは、次の大会のこと。

 凛々花の指し回しの変化。

 この前の終盤で読み切れなかった分岐。

 最近流行っている速い攻めへの対処。

 将棋教室で試したい新しい形。


 気づけば、学校は通う場所であっても、心の中心ではなくなっていた。


 ◇


 最初に違和感を覚えたのは、五月の終わりごろだった。


 授業が終わり、子どもたちがわっと教室を飛び出していく。

 鬼ごっこをする子。

 砂場へ向かう子。

 誰かの家に遊びに行く約束をする子。


 しおりはランドセルを背負い、ひとりで静かに靴を履き替える。


「しおりちゃん、一緒にあそぶ?」


 同じクラスの小柄な女の子が声をかけてきた。

 たしか、三枝結菜という名前だったはずだ。明るくて、休み時間にはよく他の子の輪の中心にいる。


 しおりは一瞬だけ迷った。


 ここで断ると、また普通から離れる。

 けれど、応じたところで心から楽しめる自信がない。

 しかも今日は、家に帰ったらこの前の大会の棋譜を頭の中で並べ直したかった。凛々花が中盤で見せたあの切り替えは、きちんと整理しておかなければ次に間に合わない。


「……ごめん。きょう、かえる」


「そっかー」


 結菜は悪気なく笑い、「また今度ね」と手を振って駆けていった。


 その背中を見送りながら、しおりは小さく息を吐いた。


 また今度。


 きっと、その“今度”はあまり来ない。


 家に帰ると、真紀が玄関で迎えた。


「おかえり。学校どうだった?」


「ふつう」


「お友達できた?」


「……いる」


「遊ぶ約束とかは?」


「ない」


 真紀の笑顔が、ほんの少しだけ止まった。

 それは一瞬だったが、しおりには分かった。


 ああ、心配している。


 母親としては当然だろう。

 小学校に入っても、娘が誰とも遊ぼうとしない。

 休日も将棋。

 放課後も将棋。

 頭の中まで将棋。


 心配しないほうがおかしい。


「学校、楽しくない?」


 真紀が慎重に聞く。


「たのしいよ」


 嘘ではなかった。

 勉強は嫌いではない。知らないことを覚えるのは、将棋の研究に似ていて案外好きだ。

 ただ、それ以上に将棋があるだけだ。


「でも、みんなと遊んだりはしないの?」


 しおりは少し考えてから答えた。


「……あそぶより、しょうぎしたい」


 真紀は優しく笑おうとして、少しだけ困った顔になった。


「そっかあ」


 その返事は肯定でも否定でもなかった。

 受け止めようとしている。けれど、そのままでいいのか迷っている。


 しおりはそれ以上何も言わず、手を洗いに向かった。


 ◇


 不安を抱えていたのは母だけではなかった。


 ある夜、しおりが自室で布団に入ったあと、リビングでは父と母が小さな声で話していた。


 ドアの向こうから、断片的に聞こえる。


「……悪いことじゃないんだけどさ」


「うん」


「将棋が好きなのはいい。でも、好きすぎるっていうか……」


「友達と遊ばないのが、ちょっとね」


「学校では大丈夫なのかな」


「いじめとかじゃないならいいけど」


 しおりは布団の中で目を閉じた。


 聞こえてしまう。

 そして、親の心配が正しいことも分かる。


 将棋だけで生きていける人間は少ない。

 前世の自分はたまたまその少数側にいた。だが、それがどれだけ特殊かも知っている。

 普通の親なら、子どもがひとつのことに偏りすぎていたら不安になる。


 けれど、どうにもならない。


 自分は将棋をやめられない。

 やめるという発想自体がない。

 呼吸を少し控えろと言われるようなものだ。


 むしろ問題は別にある。


 学校で友達と遊ばないことより、将棋教室ですら、だんだんまともに指せる相手が減ってきていることだった。


 ◇


 それはある意味、単純な現象だった。


 誰も、しおりに勝てないのだ。


 最初は皆、普通に対局してくれた。

 年下の小さな子が強いからといって、子どもは案外まっすぐ勝負してくる。

 勝てると思っているうちは、なおさらだ。


 だが、何度やっても勝てない。

 自分の得意な形に持ち込んでも勝てない。

 攻めても受けられる。

 受けても崩される。

 詰みを逃したと思えば、もっと深い詰みを返される。


 そういう経験が重なると、子どもたちの反応は変わっていく。


「えー、しおりちゃんとかあ……」


「またやるの?」


「どうせ負けるし」


「先にあっちの子とやりたい」


 露骨な悪意ではない。

 ただの本音だ。

 勝てない相手とばかり指しても、面白くない。


 その気持ちは、しおりにも分かる。


 分かるが、困る。


 教室でのある午後、藤枝先生が組み合わせを考えていると、何人かの子が明らかにしおりとの対局を避けた。

 その場の空気が少しだけ重くなる。


「じゃあ、今日は先生と指してみようか」


 藤枝先生がそう言ってくれたが、それはもう半分、特別扱いだった。


 しおりは盤の前に座りながら、胸の奥が冷えていくのを感じた。


 勝つほどに、相手が減る。


 前世でも似た感覚はあった。

 上へ行くほど、気安く指してくれる相手は少なくなる。勝負には利害が生まれ、研究は閉じ、皆が互いを警戒する。


 でも今の自分はまだ子どもだ。

 友達の輪に入り、同年代と遊び、教室でわいわい駒を並べる年齢のはずなのに、その場所ですら盤上では孤立していく。


「天羽さん」


 対局後、藤枝先生が静かに言った。


「最近、少し困ってますか」


 しおりは黙った。


 四角い盤面の上でならごまかしようがないが、人の言葉には曖昧な逃げ道がある。

 けれど、この先生にはたぶん通じない。


「……みんな、やりたがらない」


「そうですね」


 先生は否定しなかった。


「勝てないと、怖くなるんです」


「こわい?」


「うん。子どもにとって、勝負って思ってるより大きいから。負けるって分かってる相手に向かうのは、勇気がいるんです」


 しおりは盤を見つめた。


 勇気。

 たしかにそうかもしれない。

 凛々花が何度負けても向かってくるのは、それだけで特別なのだ。


「でも」


 藤枝先生は続けた。


「天羽さんが悪いわけじゃありません」


「……うん」


「強くなったら、強くなったぶんの悩みが出ます」


 その言葉は、妙に胸に残った。


 強くなったぶんの悩み。


 それは前世でも、今でも変わらないのかもしれない。


 ◇


 家に帰ると、その日のしおりは珍しく口数が少なかった。


 夕食のときも、いつもなら大会や教室で起きたことを少しは話すのに、今日はほとんど黙ったまま白ごはんを食べている。


 恒一がそれに気づかないはずがない。


「どうした? 教室でなんかあった?」


「……なんでもない」


「なんでもない顔じゃないぞ」


 真紀も心配そうにしおりを見る。


「しおり、疲れた?」


 しおりは少し迷ってから、小さく言った。


「みんな、あんまり、やりたくないって」


「将棋を?」


 真紀が目を丸くする。


「しおりと」


 その一言で、両親はだいたい理解したらしかった。


 恒一が「あー……」と微妙な声を出し、真紀は困ったように眉を下げる。


「そっか」


「どうせ勝てないって」


「そんな言い方されたの?」


「……うん」


 もちろん悪意一色ではなかった。

 でも、子どもの正直さはときどき鋭い。


 真紀は少し怒った顔になった。


「そんな言い方しなくてもいいのに」


「いや、でも子どもだからなあ……」


 恒一はそう言いかけて、しおりの顔を見て言葉を選び直した。


「でも、しおりが傷つくのは嫌だよな」


 傷つく。


 その言葉に、しおりは少しだけ違和感を覚えた。

 もちろん平気ではない。

 でも、一番近い感情は傷ついた、というより、行き止まりにぶつかった、のほうだった。


 もっと指したい。

 もっと試したい。

 もっと今の将棋を吸収したい。


 なのに、目の前の盤が減っていく。


「先生とは指せるんだけど」


「でも同じくらいの子とはやりたいよなあ」


 恒一が腕を組む。


 真紀も考え込んだ。


「大会はあるけど、毎日じゃないし……」


「家で俺が相手するにも限界あるしなあ。最近もう普通に負けるし」


「普通にどころじゃないでしょ」


「うるさい」


 いつものやり取りに少しだけ空気が緩む。

 しおりは味噌汁をすすりながら、二人の会話を聞いていた。


 そのときだった。


「あ」


 真紀が小さく声を上げた。


「この前の大会でやってたやつ」


「ん?」


「会場の隅で、なんかネットで将棋できるっていう……ほら、ブースがあったじゃない」


 恒一の目が少し開く。


「ああ、あったな。家でも対局できるとかいう」


「全国の人とできるって」


 しおりの箸が止まる。


 ネット将棋。


 あのとき会場の隅で見た、画面の中の盤。

 家にいながら、知らない相手といくらでも指せる世界。


 両親がその話を持ち出しただけで、胸の奥に火がついた。


「たしかに……」


 恒一が考え込む。


「家で練習相手が増えるなら、いいのか?」


「でもまだ小さいし、使い方ちゃんと決めないと」


「時間制限つければいいかもな」


「あと、知らない人と変なやり取りとかないように」


「対局だけなら、たぶん大丈夫じゃないか」


 二人の会話が現実味を帯びていく。


 しおりは顔に出しすぎないよう必死で抑えた。

 ここで露骨に食いつくと、逆に慎重になられるかもしれない。

 だが、心は盤上の終盤みたいに激しく脈打っていた。


 くる。


 次の手が、くる。


 ◇


 それから数日後のことだった。


 平日の夕方。

 学校から帰ったしおりがランドセルを下ろすと、リビングのテーブルの上に、見慣れない箱が置いてあった。


 薄くて四角い、家電量販店の袋。

 そして、その上に小さなリボンまでかかっている。


「……なにこれ」


 しおりが思わず立ち止まると、キッチンから真紀が顔を出した。


「おかえり」


「ただいま」


「先に手、洗っておいで」


「……うん」


 手を洗って戻ってくると、今度は恒一も帰宅していた。

 わざわざ少し早めに帰ってきたらしい。


「よし、じゃあ開けるか」


 にやにやしている。


 しおりは箱と父の顔を交互に見た。

 嫌でも期待が高まる。


「これ、しおりに」


「わたしに?」


「入学祝い、っていうには少し遅いけどな」


 恒一が箱をしおりの前に押し出す。


 しおりは小さな手で慎重に包みをほどいた。

 箱のふたを開ける。

 中に入っていたのは、つるりとした画面のタブレットだった。


 一瞬、言葉が出ない。


 分かっていた。

 たぶんそうだろうと思っていた。

 それでも実際に目の前へ現れると、心臓が強く打つ。


「タブレット……」


「大会のときのやつ、気になってたろ?」


 恒一が少し照れたように笑う。


「お父さんとお母さんで相談してさ。使い方のルールはちゃんと決めるけど、家で将棋の練習できるようにって」


 しおりはゆっくりと画面に触れた。

 冷たい。

 軽い。

 けれどこの中に、自分の知らない盤がいくつも詰まっている気がした。


「しかもな」


 恒一が得意げに言う。


「最初から将棋アプリ、入れてある」


 しおりの顔が上がる。


「ほんと?」


「ほんと。初心者向けのも、ひとりで練習できるやつも入れてみた。対局だけじゃなくて、詰みを覚える機能とかもあるって店員さんが教えてくれて」


「あと、ネットで指すのは最初はお父さんかお母さんがいるときだけ」


 真紀が指を一本立てる。


「長時間はだめ。夜はだめ。宿題や学校のことをちゃんとしてから」


「へんじ」


 しおりはほとんど反射で答えた。


「はい、は一回」


「はい」


 言い直す。


 真紀が少し笑う。


「そんなに嬉しいんだ」


「……うれしい」


 しおりはもう隠さなかった。

 隠しきれない。


 タブレットの画面が点く。

 ホーム画面の中に、将棋盤のアイコンが見えた。

 それだけで胸が熱くなる。


 前世では、将棋ソフトもネット対局も、勝負のための当たり前の道具だった。

 だが今のしおりにとっては、それは未来へつながる橋だ。


 教室で相手が減ってもいい。

 学校で遊び相手がいなくてもいい。

 盤があるなら、まだ進める。


「いま、やっていい?」


 しおりが聞くと、恒一と真紀は顔を見合わせた。


「宿題は?」


「おわってる」


「連絡帳は?」


「だした」


「明日の用意は?」


「した」


「完璧だな……」


 恒一が苦笑する。


「じゃあ、三十分だけ」


「やった」


 しおりはタブレットを両手で抱え、まるで宝物みたいにソファへ座った。


 アプリを起動する。

 画面の中に、盤が現れる。

 整然と並んだ駒。

 指先で触れれば、軽い音とともに動く。


 木の匂いはしない。

 駒の重さもない。

 だが、それでも確かに将棋だった。


 しおりは最初の一手を動かした。


 画面の中で、相手がすぐに応じる。


 速い。


 実物の盤とは違う種類の速さだ。

 相手の応手までの間が短い。

 テンポが違う。

 この速度で何局も指せるなら、感覚の更新量は一気に増える。


 ぞくり、とした。


 これは危険だ。

 そして、強くなる。


 盤の前でしか味わえない種類の興奮が、しおりの背筋を走る。


 恒一が後ろから覗き込む。


「どう?」


「……おもしろい」


「そうか」


「すごく」


 その声は、しおり自身が思っていたより低く、真剣だった。


 真紀も少し離れたところから見ている。

 娘がこれほど夢中になる姿を見れば、不安と同じくらい納得もするのだろう。

 この子にとって将棋は、ただの遊びではないのだと。


 しおりは二局目に入った。

 画面の向こうには、まだ見ぬ相手たちがいる。

 まだ知らない手筋がある。

 まだ追いついていない“今”がある。


 教室で誰も相手をしてくれなくなっても、終わりではない。


 むしろ、ここからだ。


 小学校に上がり、周囲は友達と遊ぶ年齢に入っていく。

 そのなかで自分だけが別の道を歩いていることを、しおりは薄々理解していた。

 それは少しだけ寂しいかもしれない。

 両親が心配するのも分かる。


 けれど、その寂しさよりずっと強いものがある。


 勝ちたい。

 もっと先へ行きたい。

 凛々花に勝ち続けたい。

 そして、かつて自分を置いていった時代そのものを、今度こそ置いていかれない側で追い越したい。


 画面の盤面を見つめながら、しおりは小さく息を吐いた。


 これで、まだ戦える。


 いや。


 これで、もっと戦える。


 ソファの背に寄りかかって腕を組んでいた恒一が、ふと笑った。


「おい真紀」


「なに?」


「これ、たぶんプレゼントの選択、当たりだったな」


「ええ、見れば分かる」


「しおり、顔こわいもん」


「こわくない」


「本気の顔だよ」


 真紀がくすっと笑う。


「でも、よかったね」


「……うん」


 しおりは短く答え、もう一度盤を見た。


 画面の中の相手が次の一手を待っている。

 その向こうには、会場の隅で見つけた小さな入口から続く、広くて深い世界がある。


 教室の外。

 大会の外。

 家の中からつながる、無数の対局。


 連勝はまだ続く。

 無敗もまだ途切れない。

 そのかわり、一局一局はもっと過酷になっていく。


 しおりはそのことを、むしろ歓迎していた。


 強くなるためなら、苦しさは必要だ。

 絶体絶命の局面こそ、自分を削り、磨く。

 楽な勝ちでは足りない。


 だから、次も勝つ。

 画面の中でも。

 大会でも。

 凛々花相手でも。


 その先に、まだ見えないもっと大きな盤があると知っているから。


 しおりは指先で、静かに次の一手を置いた。

### あとがき


ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。


少しでも「面白かった」「続きが気になる」と思っていただけましたら、**お気に入り登録**や**評価**をしていただけると、とても励みになります。


また、作品への**感想やコメント**も大歓迎です。

「ここが好きだった」「このキャラが気になる」など、どんな一言でもいただけると嬉しいです。


いただいた反応を励みに、これからも楽しんでいただける物語を書いていきたいと思います。


それでは、次のお話でもお会いできれば嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。