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落ちる

「おじさん! 今から帰り? 私とちょっと遊ばない?」

 新宿のターミナルで三十代と思しき男性に、満面の笑みで声をかけた。

「えっ!? オレ結婚してるんだけど」

 男性が訝しがる。

「東京の子? 一人なの」

「私、北海道から友達と旅行に来てるの。今は一人だけどね」

「さっきも言ったけど、結婚してるんだよ」

「だからちょっとで良いの」

 男性の右腕を掴んで親しみ易さをアピール。


「おい、ちょっと」

 男性はまだ私を信じない。

「まさか別れさせ屋とかじゃないよね?」

「そんなんじゃないよ。私、まだ二十歳の学生だし」

「そうなんだ。どうりでまだあどけない顔してるわけだよ」

 男性が少しずつ安心し始める。

「どこで遊ぶの?」

「ラブホ行かない?」

「ラブホ!? それはちょっとヤバいよ」

 男性は狼狽する。


「お金のことは気にしないで。私が出すから」

 そのために自宅の金庫から三万円をくすねて来たのだ。

「いや、そういう問題じゃなくて」

 男性の心は「疑念」から「困惑」へと変化する。

「だから大丈夫、心配しないで。この後はお部屋で楽しみましょう」

 

 男性の腕をしっかり掴み、新宿区内のラブホに連れて行く。最大三時間で五千五百円也。三万もいらなかった。

 SEXが原因で高校を退学処分になったけど、私の性欲は旺盛のまま。

「じゃあベッドに座って」

 シャワーも浴びず座らせる。早速「あそこ」のチャックを下した。

「いきなりそんな!?……」

 男性は言葉を失う。

「気にしないで。私に任せてくれたら良いから」

 キスもシャワーも浴びることなく、いきなりフェラ。困惑しながらも、男性の「あそこ」はムクムクと大きくなっていく。

 

 ベルトを外し、ネクタイを緩め、Yシャツと下着をズボンから出す。フェラは一旦止め、私の口は男性の乳首へ。「ああ……」。男性は小声で喘ぎ始めた。

 私は服を自分で首のところまで上げ、ブラのホックを外してブラも首まで上げる。

「私のも舐めて」

 男性は無言で舌を出し、乳首を舐め始めた。

「ああ気持ち良い。もう片方も」

 私が催促すると、男性は素直に従う。


 自慢ではないが私はEカップだ。乳首を舐め終わったら、男性の顔を胸に埋めた。男性の荒い息遣いが胸を通じて伝わってくる。

 ある程度前戯が終わったら、後は挿入するだけ。「あん!」、「ああ!」、二人で喘ぎながら約十分で「いくいく!」と言い出し、透かさず男性の「あそこ」を自分の「あそこ」から抜いた。

 これで遊びは終了。

「楽しかった?」

「うん。こんなSEXは久しぶりだったよ」

 男性ははにかむ。私は男性が腹に射精したものをティッシュで拭きとり、各々服を着直して別れる。


「これ、旅行の足しにして」

 男性は財布から二万円を抜き取り差し出してきた。

「いいよ別に」

「いや、ホテル代は出してもらったからさ」

「そう。じゃあありがたくもらっとくね」

 何か気が引けるが受け取る。サラリーマンにとって二万円は痛手だろうに。「家族」の元へと帰っていく男性の背中を見届けながら、そう思っていた。


 もうお分かりのように、高校を退学してから私が辿り着いたのは逆ナンだった。

 

 中にはこんなおじさんも――



 いつものように帰宅時間に、今度は新橋で逆ナンしようと屯していると、

「こんな時間におねえちゃん一人かい? オレが相手してやろうか」

 四十代と思しきほろ酔い状態のおじさんの方から声をかけてくる。

「今北海道から旅行に来てて、どこか遊べるとこはないかなって思ってたの」

 これは良い鴨だ。


「新橋は飲み屋くらいしかないよ。奢るから一緒に飲もうか」

「うーん、それも良いんだけど、ラブホ行かない?」

「えっ!? ラブホ……」

 さすがに訥弁になった。女から、しかも娘くらい歳が離れた者からラブホに誘われるとは、意想外だろう。だが――


「オレおじさんだし酔ってるぞ。こんなオレで良いのか?」

「私は全然オッケーだよ」

 縋り付くような眼差しを送ってみる。

「そうかそうか。おねえちゃんがオッケーならオレも良いよ。ラブホに行こう」

 乗りが良過ぎて私の方が拍子抜けしてしまう。

 新橋から新宿へ電車で移動する。


「ラブホ代はオレが出すから」

「えっ、いいよ。私が誘ったんだから」

「年下に出させるわけにはいかない」

 おじさんは頑として譲らない。

「じゃあ甘えます」

 素直に従った。今回も金庫から一万円をくすねて来たのに。

 ホテルに着き、部屋に入ったところで、私はおじさんからベッドに後ろから突き飛ばされた。このおじさん、超積極的。酒のせいもあるんだろうけど、些か恐怖すら感じる。

「スカートとパンツ脱いで」

 おじさんはスーツのジャケットを脱ぎながら言う。どうせ脱ぐんだしまっいっか。そう思い素直に従う。


「こんなところにこんなおじさんを誘って、いけない子だな。お仕置きしてやる」

 おじさんはニヤニヤしながら私の「あそこ」を愛撫し始める。「あそこ」からどんどんとラブジュースが出てきた。おじさんは手を止めず、Gスポットを愛撫し始める。

「潮吹いちゃうよ」

「吹かせたいんだよ」

 ああそうなの。

「あん、あーん! 気持ち良い!」

 じゃあ付き合ってあげる。でもGスポットは本当に気持ち良い。まるで昇天するというか意識が遠のいていくというのか、何とも形容し難い気持ちだ。


 愛撫され続けて約十分、

「あーん! 出ちゃう出ちゃう!!」

 潮が吹き出した。すると――

「うっ!」

 おじさんが自分の股間を押さえる。

「何? 射精しちゃったの」

 息を切らしながら訊くと、

「ああ、オレも我慢できなかった」

 おじさんは床に倒れ込み、浅ましい表情で言った。積極的な男かと思ったら何ともあっけないこと……。


「あ~あ。ベッドが濡れちゃった。ホテルの人に怒られるよ」

「その前にシャワー浴びてきても良いかな……」

 普通シャワーの方が先じゃね? 今更だけど。

 おじさんは疲れた様子で浴室に入っていく。


 私はパンツとスカートを穿き、乱れた髪や上着などを整えてから部屋を出た。もうあんな状態じゃ「二回戦」はないだろう。


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