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臆病勇者の憂鬱  作者: さらん
第1部:ケンタウロス生け捕り編
8/19

第7話:馬車に揺られるのうた


呼び出されてギルドに到着したのだが、そのギルドの前で、ギルマスと受付嬢リリアが、にこやかに待っていた。


(おや?危険度レベルマックスよね、これは)

明らかに怪しすぎる状況だった。

メンバーを見やると、一応1人を除いてみな同じようだ。

みなの顔に緊張が見え隠れしている。


ただ1人だけ、フリスだけはにこやかに、ギルマスたちに手まで振っている。

幸せな頭を持っているこの阿呆が、時々妙に羨ましい。


ギルマスが口を開く。


「やっと来たか。これから、ちょいと一緒に来てもらうぞ。さっさとこっちへ来い」

「ギルマス、それじゃ怖くて誰もついて行きませんよ」


リリアが一言フォローし、こちらを向く。


「こんにちは、マリネ。また逢えて嬉しいわ。私たち、やっぱり赤い糸で繋がっているのね」

「いや、明らかにあんたらに呼ばれて来てるんだし、来たくて来たんじゃないし?てか、赤い糸はやめてとあれほど言ってんでしょ!!」


一瞬リリアに期待したが、思い切り空振ってしまった。


(どっちもどっちなのよ、あんたたちは)

声に出さずに、叫ぶ。

なのに、ギルマスに、リリアに、『ギロッ』とされた。

なぜバレた(汗)


ともかく、イヤな予感を伴い、あたしたちまでギルドの前に停車していた馬車に搭乗した。


普通なら「どこに向かってるんですか?」とか、ギルマスに聞くんでしょうけど、あたしは聞きません。

どうせこういう時って、よくても何処かの貴族のお屋敷で、でもきっとそんなこともなく、あれでしょ?

どうせ、王城とかに行っちゃうんでしょ?

そこで聞かされる用件なんて、聞きたくもないわ。

と、思ってるのに、空気を読まないギルマスが


「今から、王城に一緒に行ってもらう。内容はそこで、国王から直接的聞くんだな」


とか、ぶっちゃけてくれちゃった。

聞きたくないって、(心の中で)言ってんのに。


「そうですねえ、わーい。みんな、王城に行けるんだって。よかったね、みんな。嬉しいだでしょ?」


と敢えて周りを巻き込むあたし。

3人のジト目が怖い(汗)

なのに、追加の空気読めない阿呆が


「王城も久しぶりだね。王様も元気かなあ」


とか、とことん呑気だ、と思っていたら.........


「あ、でも、僕なんかが王城に行って、迷惑じゃないかな。王様も僕の相手してるほど暇じゃないだろうし.........。ああ、やっぱり降りる。街に帰らせてください!!」


と、ギルマスに懇願し始めた。


(おいおい、こんな狭いとこでやめてくれよ)

の気持ち虚しく、フリスとギルマスのコントが、馬車の中で王城に到着するまで、続くのだった.........(アーメン)


今回は馬車の中、王城へ向かう途中まででした

ギルマスとフリスのコント、聞いてみたいですか?

まあ、ないとは思いますけど、要望があったら、ねえ(笑)

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