第60話:お守り頂きましたのうた
お守りを手に入れ、本格的な活動再開です
お楽しみください(っ'~')っ
一息ついた後、ユレノはお守り作りを再開した。
あたし達は、一先ず完成を待つことにする。
お守りが出来上がってから、活動した方が効率的だからだ。
マスクの状態での活動は、極力控えるため、ユレノの作業をじっと待つ。
程なくして、ユレノのがお守りを両手に持って戻ってきた。
「はいですの。これがお守りですの。皆さんに1つずつお渡し致しますの。これを身につけていると、2日くらいは、マスクなしでも問題なく活動できますの」
あたしはお守りを受け取りながら、質問をぶつける。
身につけると、確かに空気が清浄になったように感じられる
「これは、作り置きしておけるものなの?それとも、必要な時に作らないといけないのかしら?」
「これは、本来作り置きは出来ませんの。でも、テイマー達は収容袋を持っていますの。
この収納袋に入れておけば、問題ありませんの。いつ取りだしても、その取り出した瞬間から2日間、効果を保ちますの」
「それなら、あたしとカルラで月光草をもう少し取ってくるわ。それをユレノがお守りにして、その収納袋に保管してくれるかしら」
「分かりましたの。あと、40個位なら収納袋に入りますの」
「そう、それじゃあと60株でいいのね?カルラ、崖の上まで行くわよ」
「え?でもどうやって上まで行くんですかあ?」
その問いを待ってましたと、あたしがドヤ顔でお答えする。
「そうねえ、カルラには飛んでもらって、あたしは向こうの上り坂を登っていくわ」
実は、休憩中に、少し周りを確認しておいた。
もちろん、休憩中に魔物に襲われないように、警戒していたのよ。
その時に見つけておいたのよね、この上り坂のことを。
途中まで行くと、崖の上にまで続いていることが分かったわ。
だから、途中で戻ってきたの。
「ええ?上り坂なんてあるんですかあ?それなら、私もお、その上り坂がいいですう」
「ていうか、フリスは気づかなかったのか?」
「そうそう、さっきも普通に崖を降りてきたよな?」
シビルとルエリが、フリスをからかう。
「え、そんなのあったの?僕、全然気づかなかったよ。もっと早く教えてよ、マリネ」
「教えるも何も、見つけたのは、あんたが降りてきた後だもの。間に合わなかったわね。それに、自分で気づきなさいよ」
「ええ、気づかなかった後に言われても、もう無理だよ」
フリスをからかうのは、この辺にしてあたしは全員に指示を出し直す。
「全員で一度上に行くわ。あたしとカルラ、それにユレノも一緒がいいわね。3人で月光草の採取と、その場でお守り作成をするわ。残りのフリス、シビル、ルエリは、主から素材が取れるか調査をお願い。取れるようなら、そのまま素材回収よろしくね」
「そうねえ、皆で行く方が安全だし、楽しいですもんねえ」
「じゃ、じゃあ、わたくしも御一緒させて頂きますの」
「フリスの言う通りなら、相当でかいんだろ?期待できるな」
「そうだな、油断は出来ないが、そこそこ期待しても大丈夫だろう」
「もお酷いな。ちゃんと信用してよ!!」
全員が、あたしの指示に納得してくれたようだ。
(さて、上にはなにがあるのかしらね……)