第59話:束の間の休憩までのうた
戦闘が終わりました
これで、マリネ姉さん達もゆっくり……
そんな皆の様子を、お楽しみください(っ'~')っ
(ふう、やっと終わったわね。今回はしんどかったわねえ。この石化効果のキラキラのせいよね)
「みんなお疲れえ。凄かったわよ、みんな。流石だわ。ユレノもよ、よくやったわ。ユレノのスライムとトレントが居なかったら、ヤバかったわね。あと、全員のために注意を引き付けてくれた、スプラッシュバード達も素晴らしかったわ。あんな構成は見たことないんだけど、ユレノのオリジナル?」
「は、はいですの。スライムは、使い方次第で、とても有効に働いてくれますの。だから、わたくしは攻撃の柱にスライムを置くことにしてますの。スライムの有用性にお気づきになられるなんて、流石、マリネお姉様ですの」
(いや、その「お姉様」はやめて頂きたいかなあ……。完全に懐かれたわね)
「さあ、戦利品も大事だけど、まずはこのキラキラ対策よ。ユレノ、その月光草は、何処にあるの?」
「はいですの。月光草は、多分あの崖を登った、巣の中の可能性が高いですの」
「そう……」
あたし達、一斉に崖を見上げる。
(……?)
あたしは、ふと何かに気づく。
「ねえ、ユレノ。月光草って見つけやすいの?何か、分かりやすい特徴とかある?」
「はいですの。月光草は今ちょうど、美しく柔らかな光を纏っているはずですの。その光は、例え詰んだとしても、暫くは維持致しますの。それはもう、美しいとの評判ですの」
「ふんふん、それで、その月光草は、どれくらい必要なの、対策するのには」
「ここに居る全員分なら、10株ほどで足りますの。でも、それだけだと、一過性の対策にしかなりませんの」
「それだけで十分よ」
あたしは、ウインクを1つユレノにすると、上を見上げ、大きな声で……
「フリースッ!!聞こえるうー!?」
返事を待つと、すぐに返ってきた。
「聞こえるよおー、なにー、マリネー!!」
「その辺に、美しく優しい光を放ってる草があるでしょー!?それを10株くらい採取して、その飛んでるスプラッシュバードに、渡して欲しいのおー!!」
「うんっ、たくさんあるよおー!!分かったあ!!詰んで鳥さんに渡してあげるよおー」
フリスは暫く顔を引っ込め、また戻ってきた。
「これでしょー!?今から鳥さんに預けるねえー」
彼の手には、ぼんやりと光を放つ何かが握られていた。
彼は、ユレノと連携して、スプラッシュバードに託している。
やがて、スプラッシュバードは、ユレノの元に、その光る何かを渡して、空に戻って行った。
「ユレノ、それが月光草で間違いないの?」
「はいですの。これだけあれば、とりあえず皆さん全員分のお守りを作ることが出来ますの。少しだけお待ち頂きますの」
ユレノは、そう言うと、適当な場所で、何やらよく分からない準備を始めた。
あたしは、手を出すことができず、とりあえずフリスに、戻ってくるように指示する。
「フリース、一度下に戻っておいでえー!!ユレノがお守り作ってくれてるから、少し休憩しなあ」
「分かったあ。今からそっちに行くうー」
全員が疲れているのは、分かっている。
普通に戦闘していたなら、これ程疲れることはなかったはずだ。
この森、アースドラゴン様に、洗礼を受けたあたし達は、もうこれ以上、ヤツらにやられないと誓う。
一先ず、全員を休憩させる。
ユレノは、お守り作りを続けようとしていたところに、強制的に休憩を言い渡す。
落ち着いてやらないと、いい物なんて作れるはずないものね。
まずは休憩です
とても、大事な事ですね
では、また(っ'~')っ