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臆病勇者の憂鬱  作者: さらん
第6部:ロックリザードの巣窟編
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第57話:テイマーの実力と共闘のうた

フリスを除いたメンバーでの厳しい戦闘です

お楽しみください(っ'~')っ


崖の上にフリスが駆け上がっていく。その背中を見送りながら、あたしは眼前のロックリザードの群れに相対する。


「さあ皆、残りを片付けるわよっ!!ユレノ、あなたもアテにさせてもらうわっ!!ムリせず、頑張るのよっ!!」

「承知!!」

「分かりましたあ」

「任せろっ」


やや、遅れてユレノも返答する。


「わ、分かりましたの。皆さんの足を引っ張らないように頑張りますの」


あたし達、無名の月のメンバーは散開して、それぞれの役割を全うする。


シビルは、あたしに支援魔法をかけて、カルラとルエリのサポートを開始。

カルラは、ロックリザードの下から、土槍の攻撃で、喉元のコアの破壊を狙う。

でも、確率は……。

ルエリも喉元のコアを狙っているけど、下を向いている分、狙いにくそう。

でも、なんとか当てているところが流石ね。


あたしは、ロックリザードを蹴り上げ、喉元が顕になった瞬間を狙って、斬りつける。

蹴りあげるひと手間が、もどかしいわね

しかも、あたしの場合、近寄りながら、ロックリザードの攻撃をかわさなくてはならない。


(みんな、喉元が下を向いているから、その分苦戦してるわね……)

そんな中、ユレノのスライム達は絶好調。

彼らの自慢の蔦を駆使して拘束、そして、その隙を狙ったコアへの攻撃、少しずつ数を減らしてくれている。

これは、効率的ね。

一番成果を上げているんじゃないかしら。


しかも、スライム達は、ロックリザードの攻撃をまともに受けていない。

受けていないと言うより、攻撃されてもプヨんと受け流して、ダメージを受けていないのだ。

そして、最も嫌らしいのが、たまにまともに踏まれたと思っても、そこから分裂して増殖してしまっていた。

これで、スライム達の勢いは加速していくようだ。

なんと恐ろしい。


(スライムには、こんな活用方法もあったのか……)

改めて、ユレノのテイマーとしての実力を実感する。


それと相まって、トレントもロックリザードに攻撃してるけど、これは一時的に怯ませてるけど、倒すという点では、スライムより劣るわね。


……。


「ユレノッ!!トレントに、ロックリザード達をひっくり返させてっ!!その隙を狙って、あたし達がとどめを刺すわっ!!」

「は、はい。トレントさん、ロックリザード達をひっくり返してください!!」


「カルラ、ルエリ!!ロックリザードがひっくり返された所を狙って攻撃っ!!トドメよろしくっ!!」

「なるほど、承知!!」

「分かりましたあ、それなら狙いやすいですう」


(ここからが、あたし達の本領発揮よ。見てなさい!!)


それからは、一方的に戦闘を続けることになった。

トレント数体が、次々ロックリザードをひっくり返し、その露わになったコアをあたし達3人が攻撃。

とどめを刺す連携は、完璧なものになっていった。


その間、スプラッシュバードは空からロックリザード達を攻撃。

注意を空に向けて、あたし達、トレント達、スライム達のフォローをしてくれる

そしてしかも、スライム達とトレント達は、スプラッシュバードの水槍の恩恵で、損耗も少ない。


……、しかし、あたし達はそうはいかない。

特にあたし。


(このマスクしたままじゃ、やっぱり反応がイマイチね。段々息苦しくなってきたし、そろそろ厳しくなってきたわね。それに、激しく動いていない後衛陣も、あたしほどじゃなくても、影響出てきてるし……)


「さあ、あと残り十数体よっ!!気を抜かずに、最後まで押し切るわよっ!!」

「「「「はいっ!!」」」」


(正直、シビルの支援がなければ、とっくにみんな限界だった。けどあと少し。これなら、なんとか最後までなんとかなる。……。いや、してみせるっ)


あたしは、全員に喝を入れるのと同時に、自分をも奮い立たせた。


崖の下の戦闘は、終わりが見えてきました

そして、たった1人主に向かったフリスは!?


では、また(っ'~')っ

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