第48話:ユレノ登場のうた
新メンバーの登場です
期待の新人、どんなキャラなのでしょうか
では、お楽しみください(っ'~')っ
「ところでさあ、助っ人とか居ないの?ほら、こういう時って、例えば第一線から退いたドラゴンの専門家、とかいう渋いオジサンが出てきたりしてさ、それで、若いピッチピチのあたし達と、一時的に冒険を共にしているうちに、現役時代を思い出しちゃったりして……、みたいな?」
「そんな都合のいいこと、あるんだな、これが」
「そしたら、卵のことも聞けちゃったりして、あたし達も、楽を……、って、え?居るの?早く言いなさいよ!!」
「いや、これから紹介しようと思ってだな。お前達がせっかち過ぎるんだよ」
「そんなこと、どうでもいいでしょ?で、どんな人なの?紹介、早く早く」
「……、はあ、全くお前と言うやつは。まあ、いい。おい、待たせたな。入ってこい」
「ハイ」
静かな返答の後、隣の部屋から入ってきたのは、可憐な美少女だったわ。
(え、美少女は、あたしとカルラで間に合ってるのに。なんで、またキャラ被りなの?)
「無名の月の皆さん、私はユレノと申します」
……。
現れた美少女に、シビルとルエリの顔が緩むのが分かったわ。
美少女なら、あたしとカルラが居るってのに、ホントに失礼よね(怒)。
「よろしく、ユレノさん。こちらは、勇者フリス。あとはシビルにカルラ、それとルエリね。最後があたし、マリネよ」
「皆さんのお噂は、よくお伺いしております。いつも、とても活躍なさってますもの。素晴らしいと思いますの。今回、一時的でも皆さんとご一緒できるなんて、夢のようですのよ」
「あら、悪い噂じゃないといいのだけどね。大半はそこのコワモテ親爺の押し付け仕事のせいよ。あまり気負うことはないわよ」
「おいおい、俺のせいにしてんなよ。お前たちが、呼び込んでくるんだろうが。ギルドは、それらを『適切』に、割り振ってるだけだ」
「そうですの。いつもご活躍されている、素晴らしいお噂ばかりですのよ。この王都の憧れの的ですの、皆さんは。そんな皆さんのお手伝いができるなんて、ホントに幸せですの。神様に感謝ですわ」
(うーん、なんだろ、この胡散臭さは。いい娘のはずなのに。漂う怪しさ満点なのは、何故なのかしら。そう、本心ではそう思っていないことが、丸分かりなんだわ。この娘、完全に信用してはいけないわね。でも、フリス達には言わないようにしないと。あの子達には、多分伝わらないものね)
あたしは、さっとフリスや、シビル、ルエリに視線を送る。
ユレノに褒められ、シビルとルエリは、頬を赤らめている。
(て、いうかあの2人、にやけ過ぎててウケる。いや、キモイ……。いやこれもう前途真っ暗でしょ)
新たな面倒事の素敵な香を嗅いだ気がした。
新規メンバーで、楽になるかと思いきや、新たな面倒事の予兆ですね
さすがマリネ姉さん
では、また(っ'~')っ