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臆病勇者の憂鬱  作者: さらん
第1部:ケンタウロス生け捕り編
5/8

第4話:黒魔道士のうた


はい、こちら実況のマリネです。

あたしたちの目の前には、五体のケンタウロスがいます。

こちらに向かって、敵意通り越して殺意を健全に向けてきます。


そっかー、ケンタウロスだったか。

確かに、この近辺ではケンタウロスより、ミノタウロスの方が、出現率高いし有名だもんね。

新米冒険者パーティが、知らなくても仕方ないか(汗)

でも、だから危険度が下がるわけじゃなおのよね。

ミノタウロスと同等なのだもの。

それが五体って、どんだけ無理ゲーすぎんのよ。勘弁して欲しいわ。


て、遊んでる暇はないわね。

さっさと集中して、こいつらを終わらせなきゃね。


「フリス、新米くんたちを隅に移動させるわよ。まずはあの子たちを安全な場所に誘導しなきゃ」

「おうっ」


フリスも失敗する前までなら、ある程度使えるのよね。

お願いだから、失敗して落ち込まないでね。


「シビル、とりま、あたしとフリスに強めの強化魔法。その後、新米くんたちを診てあげて。必要そうならそのまま回復お願い」

「承知っ」


シビルが、オリジナルの短縮詠唱の強化魔法を、あたしたち2人に掛けてくれる。

そして、そのまま新米くんの所へ。

彼らは、新米パーティだけで、このモンスター郡を押さえ込んでいたのだから、当然満身創痍だ。

よく頑張ったものだ。


「ルエリ、カルラを護りながら、いつも通り頼むわね」

「任せとけよ」


こういう時のルエリは、ホントに頼りになる。

ルエリのお陰で、後方を気にすることなく、戦闘に集中できるのだから。


「フリスっ!!あんたが言い出しっぺなんだかは、今回は泣き言を許さないからねっ!!しっかりやんなさいよっ!!」

「分かったぁ!!」


なにを分かってくれたのか、復唱させたい気分になるが、今はそんな場合ではなかったわね。


「カルラ、遠慮は要らない。打ち漏らしは、あたしとフリスに任せて、思い切りやっちゃってっ!!」

「ありがとう。私頑張りますぅ」


カルラは、早速極大暗黒魔法の詠唱を始める。

あたしとフリスは、その間ケンタウロスたちを牽制する。


数秒後、あたしとフリスは雰囲気を察して、ケンタウロスから微妙な距離をとる。

直後、カルラの極大暗黒魔法が、ケンタウロスたちに炸裂した。


この一撃で、2体のケンタウロスが動けなくなっている。

すかさず、ルエリが蒼穹で残りのうちの一体を仕留める。

鮮やかすぎる2人の連携だった。


残りは、あたしとフリスで一体ずつだ。

あたしは、双剣を握りケンタウロスの一体に切り掛り、数合の打ち合いの後、トドメを刺すことに成功する。


最後はフリス.........?

なにしてるのかしら.........?

なぜ、この程度の相手なのに、逃げ惑ってるのかしらね?


ルエリに視線をやると、ヤレヤレとした顔で


「最初の一撃を受け止められたんだ。それで仕留められなかったってよ」


つまり、今回もまた、一撃で倒せなかったから、自己嫌悪?


はあ、なにやってんのよ、あの阿呆は。

あたしは仕方なく、フリスの支援にまわるのだった。


カルラちゃんみたいな、黒魔道士に憧れるんです

なりたいです

もう、『黒』っていう色の持つイメージが最高ですよね?

そう思いますでしょ?


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