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臆病勇者の憂鬱  作者: さらん
第5部:ご指名クエストとテイマー様編
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第47話:ご指名クエストの理由のうた


「お前達が、国王様の依頼で、ケンタウロスを生け捕りにしだだろ?それで、国王様は、ケンタウロスを城で、飼育させてるわけだ」

「そりゃ、誰かが飼育してるんでしょうね。でなきゃ、死んじゃうわ。で、それが、ドラゴンとどう関係するのか、さっぱりだわ?」

「でな、当然国王様も、自慢なさるわけだ。そりゃ、家臣やら来客やらにな」

「まあ、そりゃケンタウロスの生体を所有するなんて、悪趣味誰も真似しないでしょうしね」

「あ、悪趣味って、お前。まあ、いい。それでな、長年ライバルだった、エラソウ大公がな、またライバル心を全開にしたわけだ」

「……、はあ、ま、どうでもいいわ」

「よくないんだよ、これがな。それが、今回の依頼なんだからな」

「は?どういうこと?」

「つまりだな、大公閣下は、考えたわけだ。国王様より、より目立つペットを手に入れよう。とな」

「え、それでドラゴンなわけ?」

「そういうことだ。ちょうど東にアースドラゴンの森があるだろ?あそこのドラゴンが、卵を産んでる時期なんだ。で、そいつを孵化してやろうって、ことらしい」

「なんで、ドラゴンの生け捕りじゃないのさ」

「お前、ドラゴンをどうやって運ぶんだよ。それに、卵から育てあげれば、より懐くってもんだろうさ」

「ああ、そっか。ケンタウロス運ぶだけでも、めっちゃ苦労したもんね。あれの何十倍もデカイドラゴンなんて、そりゃ運べないわね」


確か、ケンタウロスを捕まえた時は、運搬方法考えてなくて、大変な目にあったものね。

確かに、生きたドラゴンを運ぶと思えば、卵の方がまだ、楽かもしれないわね。


「ところでさ、ドラゴンの卵の大きさって、どれくらいなの?」

「さあな、俺も見たことないからな。行ってみてのお楽しみってやつじゃないのか?」

「えええ、それって無責任過ぎじゃないの?ちゃんと、調べてから、引き受けてよ」

「「「それを、リーダーが言うな!!」」」

「……ごもっともでございます」


(解せないわ。メンバーからツッコまれたわよ。あたし、尊敬されてるリーダーよね?)


「それで、そのご依頼がなぜ指名なのよ」

「お前達が、ケンタウロスを捕まえたからだろ。何当たり前なこときいてんだ」

「今回くらい、勇者カス様に頼ったらいいじゃない。何しろこの国のトップパーティー様なのだし?」

「ん?何言ってんだ?この国のトップパーティーは、もうお前達だと、正式に発表されてるぞ。だから、太鼓閣下も、トップパーティーのお前達を指名してきたんじゃないか」


……!!


(は?なんですって?誰がトップパーティーにしたの、あたし達を。なんてことしてくれちゃってんのよ!!)


「……。何言ってくれちゃってんの?なんで、あたし達が、トップになってんのよ?どうしたらそんなことに、させられちゃうわけ?」

「どうしたらって、お前、自覚ないのか?どこの冒険者パーティーが、ケンタウロスを何体も余裕で倒して、生け捕り出来ると思ってんだ。そんな功績積んどいて、何時までナンバーツーにおさまって居られると思ってんのか、こっちが聞きたいわ、どアホ!!」


(ガーンだわよ。これ、どうすんの?)


「ちょっとフリス。あんたが、変に活躍するから、トップになっちゃったじゃないのさ。どうしてくれんのよ。こんなんじゃ、これからも面倒事が、面倒事がどんどん来ちゃうじゃない!?」


ご指名の理由、分かっちゃいましたね

そして、ついにランキングトップになってしまいました

更なる、面倒事が期待できますね


では、また(っ'~')っ

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