第46話:目出度く受注しましたのうた
「「「「ど、どらごんのたまごお!?」」」」
たまごお……。
まごお……。
お……。
キョトンとしている一人を...除いたメンバー全員のユニゾンが、会議室に木霊する(気分を表現してみました(てへっ)。
「……まあな」
(イヤイヤイヤイヤ、ムリ。なにがなんでもムリ。絶対ムリにきまってるんだからネっ!!)
「『まあな』って、なにとぼけたフリしてんのよ。そんなのムリに決まってるじゃないのっ!!聞いたらなおのこと、受け付けられないわよ。まだ、死ぬのはゴメンだわ」
と言っているのに
「え、なんでムリなの?やってみないと分からないじゃん。やってみようよ」
全く、空気を読んで下さらないんだから!!
「なら、あんた一人でやってきなさいよ。あたしは、行かないわよ」
「まあなあ、今回はリーダーに賛成だぜ。卵盗んでくるのは流石にムリがあるだろ」
「ですよねえ、それに、お母さんから卵を勝手に貰ってくるのも、抵抗ありますう」
「それなら、いっその事討伐してこい、て方がまだ可能性あるぜ」
なんか、不穏なコメントが聞こえた気もするけど、まあ、概ね同じ意見よね。
「まあ、聞けよ。今度のご依頼はな、あのエラソウ大公閣下のものなんだ。ギルドとしても、無下に出来ないんだよ。ギルドも王国から独立した組織ではあるんだがな、それでも、そこまでのお偉方を相手には、それなりに礼を尽くす必要もあってなあ……。俺の首のためにも、一つ頑張ってくれや」
……。
「……で、本音は?」
「いや、これがまた、かなり金払いがよくてなあ。ちょっとやそっとじゃ、得られない金額なんだよな。ガハハハ。これで、ギルドの運営もな、安泰ってもんだ。当然、お前達の報酬も……。分かるだろ?あの大公様も、話しが分かるってもんだな。ガハハハ」
「おいおい、結局金だってよ。天下のギルマス殿もよお……」
「いや、この流れは不味いぞ」
「はい、ヤバいですう。リーダーの目が、お金になってますう」
「やるわっ!!詳しく説明なさいよっ!!特に報酬について」
「「「……マジか」」」
「よし、言質はとったからな。今更撤回は認めんぞ」
「はっ。しまった、つい……」
「「「おいおいおい、マジでダメなやつだ、これ」」」
「だって、大金よ。大金ゲットのチャンスなのよ!!誰だって、心踊ってしまうのよ。これは、仕方ないわ。うん、仕方ない」
「やっぱりやるんだね、マリネ。僕、マリネなら、そう言ってくれると思ってたよ。やった〜っ!!」
次の依頼の受注が目出度く決まりました(まる)
タイトル通り、受注しました
おめでとうございます(笑)
仕方ない、仕方ないんです
マリネ姉さんなので、多分大丈夫ですとも
期待して待っていましょう
では、また(っ'~')っ