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臆病勇者の憂鬱  作者: さらん
第5部:ご指名クエストとテイマー様編
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第45話:あなたにご指名の依頼のうた

戻ってきたので、ギルマスにちゃんと報告しないとですよね

そんな報告のシーンから、始まりますよ


では、お楽しみください(っ'~')っ


「そうよ、これで『牛頭族が現れると未曾有の大災害』はなくなったわけ。さ、たっぷりと報酬も頂いたし、あたしらは、ホームに戻るわ。少ししたら、また普通に冒険者稼業で稼がなちゃね」


元の世界に戻ったあたし達は、ギルマスに報告に来ていた。


「まあ、確かに今回はよくやってくれたな。褒めてやる。だが、休暇と普通の冒険者は、ちょっと待った、だ」

「えええ、なんでよ。アンタのムチャぶりであたし達は、あの変な世界に渡って頑張ってきたんだよ!!ご褒美に休暇くらい認めなさいよ」

「わりいな。また、お前達のご指名クエスト依頼が来てんだよ。ギルドとしても、お前達にしか頼めない」


(なになに、絶対面倒事じゃん。そんなの引き受けてやるギリなんてないわよね。うん、ないに決まってる)

あたしは、キリッと表情を引き締める。


「そんなの引き受けてあげる義理なんて、あたし達にはないわ。ギルドが、どこかのパーティに依頼したらいいでしょ?あたしはゴメンよっ!!」

「まあなあ、俺達としても、そろそろいい加減にして欲しいぜ」

「ていうかよ、今リーダー、『あたしは』って言ったぜ」

「わたしも聞きましたあ。マリネさん、自分だけ逃げようとしてましたあ」


(ち、さすがうちのメンバーね。よく聞いてるわ)


「あらあ、言言葉のあやのアヤってヤツよ。『あたし達は』ゴメンよ!!」

「さ、これでいいでしょ?(にこ)」

「だから、そこはわりいんだがよ。他に頼めるパーティーなんか、居ねえんだわ、これが」

「なんでよ。この優秀な勇者カス様御一行様も、居るじゃない。あのパーティーに頼めばいいんだわ。とにかく、あたし達は、パース!!」

「難易度としても、アイツらじゃムリなんだよ!!だから、お前達に頼んでるんだっ!!」


(もお、いつまでこの押し問答続くのよ、めんどくさいわね)

あたしは、メンバーと視線を交わす。


「分かったわよ。話だけ聞いてあげるわ。そしたら帰って休暇よ。いいわね」

「ダメだ。話を聞いて、クエストを受注するんだ。お前達こそいいな」

「だから、話を聞くだけって言ってるでしょ?聞いて受けるかどうかは、その後の判断だわ?」

「よし、その回答で、引き受けることは決まったな。それじゃ、説明するぜ。よく聞いてな」

「だから、こちらの話も聞きなさいよっ!!いつまで経っても、話が進まないじゃないの」

「ふん、この依頼を聞けば、お前達はこのクエストを受ける以外に、選択肢はないんだよ」


ギルマスは、ゲラゲラと大笑いしていた。

それをあたし達は、シラケた目でただ眺めているだけだった。

というわけで、まあ普通に報告で終わるわけでもなく、また新たな面倒事が始まる予定調和です

マリネ姉さん、負けないで


では、また(っ'~')っ

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