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臆病勇者の憂鬱  作者: さらん
第4部:牛頭族の楽しいイベント編
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第35話:ケンタウロスのうた

美人局作戦、とんでもないことです

しかも、こんなので本当にケンタウロス達は現れるでしょうか?

今一つ、不安になりますね

我らがマリネ姉さんも同じようですよ?


では、お楽しみください(っ'~')っ


あっという間に、数人の牛頭族の女性数名が集められた。

顔はともかく(だってみんな牛の顔だし)、スタイルは素晴らしいの一言。


(え、羨ましいんだけど……)

な、美貌でした。

ケンタウロスさんたちも、好みは同じってことなのね。

つまりは、そういう事なのよ。

悪かったわねっ!!


そんな訳で、作戦は決行されるのよ。

もちろん準備は、考えうるもの全部対策してね。

牛頭族美女様たちに、万が一も起きないように、隠れた護衛が見守るし、念のために牛頭族の皆さんが結界を張ったのよ。

これが破られた時のために、簡易転移装置も設置済み。


あたし達?

もちろん、現れてくれるはずのケンタウロスとの戦闘要員な訳よ、当然よね。


そして、誘き寄せるポイントに到着。

美女様たちの見えるところで隠れて獲物を待つあたし達。

さて、どれだけ待てばいいのでしょうね……。


あたしはそっとヒロシの所に近づく。


「ね、なんか誘き寄せる為の仕掛けとかないの?例えばケンタウロスが、好きな匂いとかそんなの。それも使えばもっと早くに気づいて来てくれるんじゃないの?」

「そっか、そうだね。それなら、焼肉をやろう。アイツらは焼肉と美女がとても好きなんだ」


(知ってるなら最初からやってよ……)

力なく項垂れてしまうのよ、あたしだってね。


こうして、美女たちによる焼肉パーティーが始まったのよ。

みんなで、楽しそうにパーティーしてるのを、恨めしそうに監視するあたし達。


(なにこれ、拷問なの?)

と疑いたくなる構図なのよ。


そんなこんなで、2時間ほどもした頃、なにか近づいてくる気配がしたの。

みんなと視線を交わし、じっと様子を伺っていると現れたのは


「キャーキャー、ケンタウロスよっ!!」

「助けてえーっ!!」


と叫び出す美女たち。

そう、ケンタウロスが四体も現れたのよ。

作戦はとりあえず成功ね。


即座に動き出すあたしたちパーティー。

それぞれの役割に従って、戦闘行為を開始するの。


流石のしびるは、さくっと強化魔法による支援を。

カルラが、ケンタウロスにデバフを掛け、相手の行動を阻害して、あたしたちに有利な状況を作り出すのよ、お決まりのパターンね。


そして、あたしがフリスとルエリに命じる。


「一体だけ生かして逃がすのよ。巣へ戻らせて、後を追うわ!!」

「おっけー」

「わかったあっー!!」


こうして、まず一人一体ずつを相手取るあたしとフリス。

それをフォローしながら、確実にダメージを与えてくれるルエリ。

残り二体を、白魔法の結界と黒魔法で牽制して、近づけさせない二人。


ケンタウロスとの交戦は、始まったばかり……。


ひと工夫する事で、とりあえず美人局作戦は成功の兆しです

これであとは、ケンタウロスを討伐するのみ

だと思うのですが、マリネ姉さんにはなにやら目論見が


では、また(っ'~')っ

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