第34話:罠作戦のうた
野良ケンタウロス討伐作戦開始?
でしょうか……
では、お楽しみください(っ'~')っ
「それで、どうすればいいの?なにか手はあるわけ?」
あたしは、なにもなかったことにして、ヒロシに問いかけることにしたの。
「あの山の何処かに、ケンタウロスの巣窟があるはずなんだ。それを早く見つけないと……。そこから出てきてしまったら、収拾がつかなくなるよ、多分。それこそ散らばったケンタウロスを個別に探して討伐する羽目になっちゃう」
「あの山の中ってえ、闇雲に探す以外になにか方法は、あるんですかあ?」
「残念ながら、今のところその方法は見つかってないんだ。だから、ひたすらに山の中を探してるんだよ、今のところ」
(え、なんて徒労を強いられてるのかしら。もっと効率的にやれないのかしらね)
「その巣とやらが見つからないなら、1箇所に集めたらいいんじゃないの?なにか、餌みたいのでおびき寄せれば、対応が楽じゃない?その方が1回1回は楽だし、そいつらが来た方向を探せば、その巣とやらも見つけやすいのではなくて?」
あたしが、何気なく提案すると……、ヒロシは目を大きく見開いて驚いている。
(あら、既に試していてダメだった駄案だったかしらね。ムダなことをしてしまったわ)
内心で、落ち込んでいたのに
「そうか、その手があったんだ。なんで気づかなかったんだろ?いや、今までのご先祖さまも気づいてなかったんだ。牛頭族の誰も気づいてなかったことに、一瞬で気づくなんて、マリネ、凄いよ!!」
「……、え?」
(こんなこと、誰でも気づくわよね?)
「あ、ごめんね。こんな方法ダメだったね。忘れていいから」
「いや、それだよ。それでいこう。なんで思いつかなかったんだろ?」
「えーと……」
(まあ、なんでもいいか)
「それで、それ試すとして、どこかいい場所とか、心当たりあるわけ?」
「うん、3箇所ほど良さそうな場所があるよ。あとは、誘き出す餌をなににするかだね」
「ケンタウロスの好物とかは?」
「うーん、雑食っぽいんだよね」
「なら、なんでも適当に山積みしたらダメなの?」
「うーん、それでもいいんだけど、彼らは意外と警戒心が強いんだ。怪しまれたらきっと来ない」
あたしたちが、頭を捻っていると割り込んできた勇者様。
「じゃあ、美人を集めておけば?そしたら、うじゃうじゃ集まってくるんじゃない?」
「バカ。そんなの上手くいくわけないじゃない」
あたしが、即座に却下しようとしたのに
「いや、案外いけるかも知れない。簡易魔法陣を使えば、安全面も確保できそうだし……。うん、なんとかなりそうかも!!」
えー。なんか生理的にイヤね、その方法は。
「もっと他にないの?特効薬的なの。それに、ケンタウロスのメスとか、準備大変そうだけど?」
「えとね、ケンタウロスは牛頭族の美人も好むんだよ。だから、牛頭族の美人数人に協力してもらえば、さ(笑)」
(ああ、なんか美人局前提で話が進んじゃってるわ。なんかイヤだけど、とことん付き合うしかないわね)
なんと、ノープランでしたね
マリネ姉さんの罠が簡単に採用されました
でも、そんなので上手くいくんでしょうか?
では、また(っ'~')っ