第30話:気になるあの人と再会のうた
さあ、気になるあの人「ヒロシ」との再会です
なにが待ち受けているのでしょう?
続きをどうぞ(っ'~')っ
そして、ついに、来てしまいましたよ。
例のギミックの前ですわ。
着いちゃったわ、来たくなかったわ。
近くに確かにあるのよ、例のプレートがさあ。
明らかにあたしらを名指しよね、これ。
でも、それ以外には、なにも見つからないの。
これから、どうしたらいいのかしら
「ねえ、これさ、どうしたらいいど思う?それにさ、ケンタウロスの姿も見ないと思わない?」
「これは、さっぱり分からんな。マリネ、とりあえず、このプレートに触ってみたら?」
「ケンタウロスも見ないですう。ギルマスの話だとウロウロしてるって、事でしたよね?」
「ああ、そうだな。それで、ゴブリンの生態系が壊れてたんだよな」
シビルは、あたしに無茶振りしてくるじゃん(笑)。
と思ったら、
「はあい、はい、僕これ触ってみていい?」
「はいはい、どうぞ好きなだけ触ってな」
フリスが、勢いよく立候補してくれたので、すかさずお譲りするよね。
早速プレートに手を伸ばすフリス。
指先が触れた俊寛、壁の1分がまたスーッと裂けて、隙間ができて……。
また、広がり始めた。
(なになに?怖いんだけど?みんなをおいて、逃げようかしら?)
などと考えているうちに、彼が隙間から出てきたわ。
「なんか、あっけなく再会ね、ヒロシ」
「ああ、待ってたよ。……ええと、なんて呼べばいいのかな?」
「あ、自己紹介する暇なかったわね。こっちから、シビル、カルラ、ルリエと、こちらの世界でいう勇者ね、フリスって言うの。最後にあたしが、マリネよ。よろしく」
「シビルだ、よろしく」
「カルラです、よろしくです」
「ルエリ、よろしく」
「はい、僕がフリス。ヒロシ、よろしくね」
「ああ、よろしく皆さん。よろしくマリネ」
お互い握手を交わす。
(へー、なかなかいい感じの青年じゃん。これなら、大丈夫そう?ていうか、なにも問題なし?)
「ここまで来たんだから、少し時間あるんだよね?」
「ええ、そうね。少しお話を聞きたいと思って来たのよ。こちらとしても、お時間を取っていただけると嬉しいわね(にこ)」
「それなら、ここで話をするのもだし、こっちに来ないか?案内するよ」
「え、いいの?危険なことない?いきなり捕まって捕虜にされたりとか……」
「ぷ、あっははは……」
(……、なにか、面白いことでも言ったかしら)
ウケるヒロシ。キョトンのあたしたち。
あたしは振り向いて
「ねえ、あたしなにか面白いこと言ったのかしら?こんなにウケてる……」
「いや、俺たちにしたら、当たり前の確認だと思うけど……」
シビルがちゃんとフォローしてくれた。
「いや、ゴメンゴメン。そうだよね、なにも知らない君たちからしたら、こちらのことを知らないんだから、警戒しない方がおかしいよね?うん、確かにそれが正しい、うん」
どうやら、ご納得頂けたようで、なにより?
やっぱり、これ大丈夫なのかしらね?
というわけで、あちらの世界に舞台は移ります
活動の場がどんどん広がります
頑張れ、マリネ姉さん
では、また(っ'~')っ