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臆病勇者の憂鬱  作者: さらん
第3部:ダンジョン深奥の謎編
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第29話:ダンジョン攻略のうた


「でもさー、うちのリーダーって変わってるよなあ。普通、領地くれるって言われたら、めっちゃ喜ぶよな。それなのに、リーダーは極端に逃げようとしてたもんな(笑)」

「そんなに欲しいなら、シビル、いつでもあんたにあの領地をあげるわよ?」

「い、いや、あの領地はさ、ギルマスから直々にリーダーが頼まれたもんだ。俺は遠慮しておくとするよ(汗)」

「……はあ」


(結局、面倒事は増え続けてるわね。どうしてなのかしら?)


あたしたちは、なにも平和に散歩をしているわけではないのよ。例のダンジョンに向かってるわけ。

その道中で、シビルがこの話題を切り出したのよね。


(みんな、そんなに領地とか欲しいものなのかしらね。面倒なことしかないと思うのだけれど)


ギルマスの情報通り、ダンジョンに到着するまでに、三体のゴブリンを討伐することになったわ。


どれも、まだご機嫌な勇者フリスに頼んだら、それぞれ一撃で倒してくれたの。

ホント、調子がいい時は、頼りになるわね、さすが勇者様よ。


そして、お待ちかねのゴブリンダンジョンに到着よ、


「さあて、それじゃあ目的のあの場所を目指しますかねえ」

「おーっ!!」

「「「……、おーっ」」」


メンバーからのやる気の満ち溢れていない、返答をききながら、あたしもなんとか気合いを入れ直しましょうか。


え?なんか時間差で声が聞こえてた?

ああ、それはあれよ。ほら、気のせいってやつよ。うちのメンバーで、そんなやる気の見せるのがいるはずないでしょう?


「マリネ、早く早く行こう。さっさと支度してよ!!」


ほらね、あたしにまで幻聴が聞こえたわよ。

だから、変なこと言わないで欲しいわけよ(笑)。


さあ、みんなの心の準備も出来たところで、ダンジョンに潜ります。


潜り始めてすぐに、ゴブリン四体に遭遇。

早速戦闘態勢に。

まあ、この程度ならいつも通りね。

フリスとあたしで一体ずつ、カルラとルエリが後方から一体ずつ、さらっと倒しておしまい。

忘れちゃいけないのは、ちゃんとシビルが強化で支援してくれてること。

これないと、何かの時の反応が遅れるのよね。

地味にいつも感謝なのよ。


概ね順調に進むあたしたち、時々大量のゴブリンが出てきて、少しだけ面倒だったわね。

確か、約二十体くらい?

カルラに、相手の行動を阻害するデバフ魔法かけてもらって、全体の動きを遅くさせ、あたしたちは、シビルの支援魔法で強化。

準備万端になったところで、カルラの広範囲魔法とルエリの蒼穹による先制攻撃、それで残った獲物たちは、フリスとあたしで片付ける。もちろん、その間もカルラとルエリも攻撃に入ってくれる。シビルは、切れかける支援魔法を重ねがけしてくれている。


全員が、自分の役割をちゃんとこなしてくれる、うちはメンバーに恵まれてるわね。


とりあえず順調に目的地に向かってます

今回は、マリネ姉さんもパーティーメンバーに感謝してます

これを素直に口に出せればもっといいのでしょうね


では、また(っ'~')っ

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