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臆病勇者の憂鬱  作者: さらん
第3部:ダンジョン深奥の謎編
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第25話:勘違いナンパのうた


ついに、ついにこの時がやって来たわ。

王都のギルドの前に到着したのよ。

ヤツに、ギルマスを問い詰めるために、ここまでやって来たわ。


なんの躊躇いもなく、さっさと扉を開けて中に入ると……。


(なんで、コイツがこんなタイミングで、こんな所にいるのよっ!!)


「よお、マリネ。久しぶりだな。どうだったよ、貧乏領地はよ?」


勇者カスが、あたしの目の前に立っている。


(いちいち、鬱陶しいのよね、コイツ。毎回突っかかってきて、一体なんなのかしらね、ホント)


「ええ、そりゃもう、噂に違わぬ悲惨さよ。おかげで、冒険者を続ける理由が、また1つ増えたわよ。こちとら、感激の涙で前が見えないほどよ」


勇者カスは、そこで今までとは違う反応を示したわ。


「ふん、俺たちを差し置いて、活躍を陛下に見せるからだ。……、でも、俺の女になるなら、俺がそのへっぽこ領地を治めてやってもいいぜ。どうだ、悪い話じゃないだろ?」


(コノヒト、ナニヲイッテイルノデスカ?オレノオンナッテ、ナンデスカ?イミフメイ。イミフメイ。シコウヲテイシシマシタ)

あたしが静かに思考停止を起こしていると、勘違い野郎は何を更に勘違いしたのか


「おいおい、嬉しくて言葉も忘れちまったか?そんなに俺のとこに来たかったなら、さっさと素直になれば俺だって、迎えてやったってのに(笑)」

「おい、カス。マリネは俺たちのパーティのリーダーだ。お前なんかにはやらないって、いつも言ってるだろ!!」


(おお、珍しくカッコイイぞ、フリス。そのまま頑張れ。応援してるぞお!!)


「そうですよ。マリネさんは、これから冒険者と領主の二足草鞋で、大変なんですう。貴方と遊んでる暇なんて、ないんですう!!」

「その通りだ。バカなこと言ってないで、道を開けてもらおうか」


カルラとシビルも素敵だわ、ありがとう。


「お前なあ、いい加減、相手にされてないの気づけよ。そこまで来るともう、ギャグにしかなんねーぞ(笑)。顔洗って出直してきな」


トドメは、やっぱりルリエだった。


「みんな、ありがとう。大好きよ」

そっと、心の中で呟いたはずの言葉は、はからずも声に出てたらしい(汗)


「ええ、私も大好きよ、マリネちゃん」


突然、リリアが割り込んできた。


「ビックリしたあ。急に出てこないでよ!!」

「えー、酷いわ、マリネちゃんたら。せっかく呼びに来てあげたのに。ほら、ギルマスに用があるんでしょ?」


(いや、恥ずかしいタイミングで、出てくるからでしょ?)

あたしは思いながら


「そうよ、何処よギルマスはっ!!さっさと案内しなさいよ。だから、こんなのに変に絡まれちゃったじゃない!!」


こうして、リリアについてギルドの奥の部屋に入っていったのよ。


話が進まない(笑)

意外なところで、人気ありますね


では、また(っ'~')っ

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