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臆病勇者の憂鬱  作者: さらん
第2部:貧弱領の領主様編
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小休止:憧れのマリネ様のうた


会議室から出てきた面々、メイドや執事たちは興奮を抑えるのに、精一杯だった。

理由はただ1つ、マリネの凛々しさにあてられたためだ。


冒険者が領主になることは、珍しくないこの世界。

だがそれ故に、当たり外れが大きいのが現実である。

そもそも冒険者あがりは、豪胆なものが多い。

つまり、歯に衣着せぬならば、粗野なのだ。

それは、召使への対応の粗さや、領地の統治への影響が出る。


ここに居る召使は、このように冒険者が領地を賜った場合に派遣されるために、王城に控えている。

王国も、冒険者に領地を与えてなにも面倒を見ないのでは、まったく王国のためにならない。

なにも知らぬ冒険者が、いきなり領地の統治などできようはずもない。そんなことは、分かっていて、敢えてやっているのだ。

目的?

それは、ふふふ。


そして、今回は無名の月が領地に送り込まれたわけだ。

彼らの内面も、実は心臓バクバクだ。

領主がハズレだったら、如何にしてさっさと逃げるか、対策を練る必要があるからだ。


だが、今この時、そんなことを覚えているものは皆無だった。

それどころか……


「かっこよかったね、マリネ様。私今回は大当たりだったわ」

「そうよね、私も完全にマリネ様の大ファンになってしまったわ。絶対このお舘に使え続けるんだから!!」

「ああ、凛々しく在られたわね、マリネ様。あの方こそ、女神様よ」


などなど、メイドたちからの人気が爆上がりだ。

一方、執事たちはというと


「マリネ様、なんと美しく気高い方なんだ。今までの冒険者領主様とは、雲泥の差だ」

「俺は此の先、ずっとマリネ様について行くと決めたぜ」

「私は、あの方の傍に居られるのなら、冒険者に組み込んで頂こう」


と、こちらも大盛況である。

果たして、この事実をマリネ本人が知る日は来るのであろうか


乞うご期待である

という訳で、概ね好評のようですね

なにか、上手く行きすぎな気がしなくもないですが、マリネ姉さんも不幸が続いてますからね

少しは報われて欲しいものです


では、また(っ'~')っ

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