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臆病勇者の憂鬱  作者: さらん
第1部:ケンタウロス生け捕り編
17/59

第16話:幽霊のうた


(あー、ホント、めんどうだわ。早くここを抜け出して、銭湯にでも浸かりたいわね)

ギルマスの話しは、長いのよ。もうパワハラだわ、あれは。


「それじゃあ、知ってることを洗いざらいゲロってもらおうか?」

「だから、あたしら脅しても効果ないよ?普通に聞いたら?」

「ちっ、なんだよ。せっかく雰囲気作ってやったのに……」

「現実でそれやったら、面倒臭いだけなんだよ。学びなよ(笑)」

「わーかったよ。それで?」


やっと、ここからが報告になるのね。

長かったわ。こんなに無駄話してるから、いつまで経っても、お忙しいままなのよ。

まあ、あたしの知ったことではないから、気にしないけどね。


「それじゃあ、いいかな?あ、リリアも準備いい?」

「ええ、私はマリネちゃんのお料理も大好きよ?」


(ここって、冒険の報告をする場、でしたよね?なんか、1人だけ違う話題(しかも本題に全く関係しない)を語ってらっしゃるような?)


あたしは、ギルマスの方へ向き直ってから、話を始めるのだった。


「だから、最初に言ったわよ、ね?ゴブリンダンジョン自体が、おかしかったって。でも、大元はあの、ギミックの辺りで間違いないわね。ね、みんな?」


パーティメンバーは、全員あたしに同意して頷いていた。

あたしは、満足して続けた。


「んで、ギミックを前にして、困ってたわけよ。触っても、叩いても、持ち上げようとしても、なあーんの反応もないんだもの。お手上げだったわ」


さらに、同意して頷くメンバーたち。

あたしは、段々調子にのってきたわ(笑)。


「そしたらさー、大変だったのよ、これが。フリスはいじけるし、シビルは怒り出すし、カルラは涙目でしよ?ルリエだけよ、あたしを助けてくれたのは」

「いつ、俺が怒ったんだよ!!」

「え?いま?」

「私、泣きそうになんてなってません!!なりそうでしたけど……」

「あ、なりそうだったんだ(汗)」

「僕はまだ、いじけてなかった!!」

「あれ?そうだっけ?(笑)」


1人、ルリエだけが冷めた目で、あたしたちを見つめていた。


「それで、お前たちはどうしたんだ?結局のとこ」

「まあまあ、そんな感じで途方に暮れてたわけよ。あたしら全員、もう帰ろうかって、言い出しそうなタイミングよね」


今度は全員がちゃんと頷いてくれている。


「そしたらさ、なんかこう、どこかからか、『ピッ』って音がしたのよね。そしたらさあ、なんか壁に隙間ができて、こう『スーッ』って広がってくの」

「隙間が?しかも広かった、か」


ギルマスは、顎に手を当てて、何事か考え込んでいる。


(んー、マンダム)

これ知ってる人って、今どきいるのかしら?


「でさあ、続きいっていい?」

「ん、おお、悪い悪い。続けてくれ」

「んじゃ、続けるわね。そう、その隙間からね……、幽霊が出てきたのよっ!!」

「「「「んなわけねぇーだろっ!!」」」」

いやいや、幽霊は適当すぎですよね〜(笑)

もう少し真面目でもいいかもですね

次回に期待、ですね


では、また(っ'~')っ

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