臆病勇者の憂鬱

我らがパーティの勇者フリスは、王国随一の実力を持ちながら、その性格は超絶『臆病』！ ゴブリン一匹に手こずっただけで膝を抱えていじける始末。
そんな勇者様のせいで、リーダーを押し付けられたあたし、双剣使いのマリネの苦労は絶えない。

それでも、なんだかんだで日々の依頼をこなしていた私たち『無名の月』。しかし、ある日のダンジョンでの異常事態をきっかけに、王様からの無茶振り、ライバルの『勇者カス』からの絡み、そして誰も望んでいない『領主就任』まで！？

これは、不憫なあたしと、頼りになる（時もある）仲間たちが、面倒な厄介ごとに振り回される、冒険と苦労の物語。
果たして、マリネの平穏な日々は、一体いつになったら訪れるのか……。

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