嫌な予感
私の執事でもあり師であるゼバスが負けるとは思えない。
そんなことを考えつつも『もしも』が怖くてたまらなかった。
それにあれ程の強さを持つゼバスが覚悟を決めるほどの相手、嫌な予感が頭から抜けなかった。
少し走ったところに例の銀髪の青年が住んでいると聞いていた小さな村までたどり着いた。
村へ入り助けを求めると大勢の村人が出てきてくれた
王女様にはいつも世話になっている こんな時に恩を返せずいつ返せるっていうんだ。
村人の皆が一致団結して私たちを守ってくれるみたいだ。
私は家の中に隠れているように指示を出され、カルロスと共に身を潜めることにした
少し間が空いた頃だろうか私が身を潜めている家の戸が「コンコン」という音とともにノックされた
警戒している村人達は恐る恐る家の戸を開けた
そこにはシシマニガミ王国の近衛の衣を纏った 細身で帽子を被っており性別がはっきりとはわからなかったが不敵な笑みを浮かべているのがわかった。
【私と同じく襲撃にあった者は皆死んだと思っていたのですが、生き残り、、ですかね。、それとも】
王女が危機的な状況にあると聞き駆けつけました。
王女の居場所をオシエテ頂いてもいいですか?と近衛兵が問いかけてくる