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【シーフが訪れるそれは死の宣告】  作者: 鳴瀬 春
キャラクター紹介
5/53

かけがえのない存在

会談を終え

シシマニガミ王国への帰り道


私は会談で挙げられた親善試合の選抜で誰を選抜しようか悩んでいた。

ただでさえ武力に劣る我が国は戦闘における手練れが不足している


そんな考え事をしていたら会談の疲れからか馬車の中で寝てしまった。

うとうと馬車の中で寝ていると鈍い音のようなものが聞こえ目が覚めた。


どうやら襲撃らしい

私の近衛兵が襲撃犯へと立ち向かってゆく、ただ相手も手練れらしく次々と近衛兵が倒されてしまう。

遂に私とメイド、執事のゼバスしか居なくなってしまった。

馬車の中で覚悟する私を見た執事のセバスが私とメイドのカルロスにこう告げた


『王女様 相手はかなりの手練れです。長年の勘がこう告げています。お前はここまでだと』

私が時間稼ぎをします。メイドのカルロスに王女である私を任せると言い残し

覚悟を決めたような眼光を私たちへ見せる


私が馬車で逃げようとゼバスを静止しようとするが、その試みはすぐに打ち砕かれた

どうやら馬車の馬は既に殺されてしまったらしい。


ゼバスは最後に私へ 『あなた様にお仕えできたこと心より光栄に思います』と告げ馬車を降りて行ってしまった

ゼバスの手を握ろうとした私の手をカルロスに止められ馬車を降り、シシマニガミ王国へとカルロスに手を引かれ走り出した。


ゼバスは私が生まれたころからの執事で父である国王を亡くした私にとって父親のような存在だった。

ゼバスは元は王国の騎士団長をしていたぐらいの腕の持ち主であり剣や魔法、礼儀や作法など全てを教えてくれたのは執事のゼバスだった。『愛も』

私の母 女王はとても厳格な方で公務以外に私の相手をしてくれたことは数える程しか無かった。


そんな愛を知らない私にここまで愛情を注いでくれたのはゼバスだった。

だからこそ私にとってゼバスは何ものにも代え難い存在なのだ。


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