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早紀と所長の二年半  作者: 水島素良
2017年10月

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2017.10.20 金曜日 河合先生への日誌 保坂秀人

 今日はスマコンの誕生日でしたが、今までで一番妙なことが起きました。

 でかいケーキを切っている時、スマコンがいきなり立ち上がって、

「感じる!感じるわ!

 善と悪のぶつかり合うエネルギーが!

 火を炊いてちょうだい!庭よ!今すぐ!」

 と言い出しました。意味がよくわかりませんが、スマコンがこういうことを言い出す時は必ず何かあるので、保と一緒に焚き火しました。するとスマコンは、

「もっと火を強く、高くしてちょうだい!」

 と言ってきたので、わざわざ奈良のとっつぁんの所に道具を借りに行って、キャンプファイヤー級の火を起こしました。

 するとスマコンは、

「パワーを送るために、まわりで踊るのよ!」

 とか言って変なクネクネダンスを始めました。さすがにそりゃねえべと思ったのですが、伊藤ちゃんが面白がって真似し始め、保に、

「俺達もやるぞ」

 と言われたので仕方なく俺も加わりました。

 その後2時間くらい「踊って!踊るのよ!」と言われ続け、さすがに疲れてヤベえと思ったところに町長が帰ってきて「何をしてるんだ!?」と叫ばれました。

 さすがに町長はダンスをしませんでしたが、娘に甘いので、

「今がそう言うんなら何かスピリチュアルな意味があるんだろう」

 と、止めてもくれませんでした。

 さすがに疲れすぎたので9時には火を消して家の中に戻ってやっと飯とケーキ食えたのですが、スマコンはずっと、

「善と悪の融合で人間性がどうこう」

 とブツブツ言うだけで、具体的に何が起きたのかは説明してくれませんでした。 

 なんかわけわかんねえままめっちゃ疲れました。

 明日絶対筋肉痛だと思います。





 

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