2017.10.6 金曜日 河合先生への日誌 平岸あかね
今日家に帰ったら、修平の自転車がなくなっていました。
あ、もう戻ってこないんだ、と思いました。
「部屋はそのままにしてある」とママは言ってます。よくなればまた来られるだろうと。でも、その可能性は低そうですね。
ホンナラ組と高条は授業をオンラインにしたいようですね。私はそんな必要ないと思います。あいつ頭いいから、勉強はほっといても一人でやれますよ。アプリもyoutubeもあるし。
問題は、出席日数というバカげた決まり。
毎日学校に来て寝てるバカと、
学校には来ないけど勉強自分でできる子。
後者のほうが世の中の役に立つに決まっています。
学校!ああ!学校!何のために存在しているのかわかりません。ただ『12年間、黙って机に座り続ける忍耐力があります』と証明するだけの場所になってません?会社で働く準備をする場所にしてもおかしくないですか?今どきそんな『座りっぱなし』の仕事なんてあります?マンガ描く時は確かにずっとPCに向かってるけど、それは自分のやりたいことをやれるからであって、お年寄りのつまんない話をぼーっと何時間も聞く訓練をして、人生のためになるのか?と私は言いたいです。あ、べつに河合先生が年寄りだと言いたいわけじゃないですから。
みんな修平のために何かしたがっているけど、それって自分が不安だからなんとかしたいだけで、相手のためじゃないんですぬ。もう受験も近いんだからみんな自分のことをやればいいのに。
修平に助けなんかいらない。
あいつは自分でなんとかしますよ。
あたしは自分の作品に集中します。




