表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
早紀と所長の二年半  作者: 水島素良
2017年10月

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

967/1131

2017.10.6 金曜日 河合先生への日誌 平岸あかね

 今日家に帰ったら、修平の自転車がなくなっていました。

 あ、もう戻ってこないんだ、と思いました。

「部屋はそのままにしてある」とママは言ってます。よくなればまた来られるだろうと。でも、その可能性は低そうですね。

 ホンナラ組と高条は授業をオンラインにしたいようですね。私はそんな必要ないと思います。あいつ頭いいから、勉強はほっといても一人でやれますよ。アプリもyoutubeもあるし。

 問題は、出席日数というバカげた決まり。

 毎日学校に来て寝てるバカと、

 学校には来ないけど勉強自分でできる子。

 後者のほうが世の中の役に立つに決まっています。

 学校!ああ!学校!何のために存在しているのかわかりません。ただ『12年間、黙って机に座り続ける忍耐力があります』と証明するだけの場所になってません?会社で働く準備をする場所にしてもおかしくないですか?今どきそんな『座りっぱなし』の仕事なんてあります?マンガ描く時は確かにずっとPCに向かってるけど、それは自分のやりたいことをやれるからであって、お年寄りのつまんない話をぼーっと何時間も聞く訓練をして、人生のためになるのか?と私は言いたいです。あ、べつに河合先生が年寄りだと言いたいわけじゃないですから。

 みんな修平のために何かしたがっているけど、それって自分が不安だからなんとかしたいだけで、相手のためじゃないんですぬ。もう受験も近いんだからみんな自分のことをやればいいのに。

 修平に助けなんかいらない。

 あいつは自分でなんとかしますよ。

 あたしは自分の作品に集中します。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ