2015.11.17 サキの日記
せっかく夜に寝れたのに、あの夢のせいでまた起きてしまった。
今日は女の子だけ。
少年はいない。
逃げている様子もない。
夜に川辺を歩いているだけ。
古本屋で衝動買いした夢占いの本によると、逃げる夢は不安の現れ、また、チャンスを逃すという意味も含まれるという。
不安なら、いつもある。
でもチャンスってなんだろう。
夢に出たわけじゃないけど、廃墟も調べてみた。
忘れ去ったことを思い出す、
誰かが廃墟に立っている夢は、その人物に危機が迫っていることの暗示。
夢じゃなくて、現に住んでる所長は大丈夫だよね?
女の子はいつも制服だ。学生が夢に出てきたら、自由に対する憧れらしい。
でも、現に今自分が学生で、自由じゃない場合は?なんで学生が自由なの?毎日同じ時間に同じ場所に拘束されてるだけなのに。
結局、なんのことだかわからない。
本めくりながら悩んでたら朝になった。
もう一度寝たかったけど、塾が午前中だから起きていた。
担当は留学帰りのきれいな先生。生徒は私を含めて3人。たまにもう一人来る。
一緒の二人はもともと優等生。問題もさっさと解いてしまい、私一人がいつも焦っている。
二人とも、高校を退学している。
勉強以外のところが、駄目だったらしい。
もう学校には行かず、高卒認定→大学に切り替えたそうだ。
私もそうしようかと思ったけど、試験に受かる自信がない。
それに、今のままダラダラと過ごすのは嫌だ。
何かしたい。
でも何を?




