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早紀と所長の二年半  作者: 水島素良
2017年9月

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2017.9.5 火曜日 河合先生への日誌 須磨今

 不穏な何かを感じます。何か大きくてどす黒いものがこのクラスに近づいています。みんなにわからなくても、わたくしにはわかるのです。近いうちに、何か決定的なことが起こるでしょう。

 でも、そんな暗い話ばかりしていてもよくありませんわね。

 伊藤の誕生日が近いので、我が家では準備に忙しいのです。高価なプレゼントは嫌がりますから、小さなネックレスだけにして、その分、パーティーを豪華に演出するつもりです。

 先生もいらっしゃらない?奥様やお子様を連れて。去年はケーキが大きすぎて余ってしまいましたの。ぜひ来てくださいな。

 最近、町の職員から久方さんとショコラティエの方とのうわさをよく聞きます。よく二人で並んで歩いているので。町のおばちゃん達は気が早いので、『あの二人が結婚したら子供はさぞかしちっちゃくてかわいいだろう』などと話しています。それを新橋さんに伝えたらひどく嫌がっていました。

 新橋さん、本当は、久方さんのことが好きなのですわ。結城さんはいわば、華やかな見た目に惑わされた一時の気の迷いです。わたくしはそう思うのですけど、先生はどうご覧になっています?

 伊藤の誕生パーティー、来てくださいましね。

 本気で招待状を出します。お待ちしていますわ。



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