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早紀と所長の二年半  作者: 水島素良
2017年8月

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2017.8.28 月曜日 河合先生への日誌 ヨギナミ

 最近、毎日のようにあの男が平岸家を訪ねてくるので、私は佐加の家や杉浦の家に逃げています。絶対に顔を合わせたくありません。一緒に暮らせだなんて、考えただけで気持ち悪いです。

 誰が何と言おうと拒否します。

 たぶんないと思いたいけど、もしかしたら先生の所にも来るかもしれないので、来たら必ず追い払ってください。家に来ても入れちゃダメですよ。

 あと、最近、サキが所長さんとショコラティエのまりえさんをくっつけたがっているのが気になります。所長さんが好きなのはサキなのに。絶対傷ついていると思います。私は人が傷つくところを見たくありません。

 勉強は杉浦が教えてくれるので大丈夫だと思います。杉浦は最近「受験前なのに小説が書きたくてたまらない」病気にかかっているそうです。プロットを聞きましたが、夏目漱石の『門』と、谷崎潤一郎の『痴人の愛』を足して、杉浦で割ったような感じでした。本人も「古典から影響を受けすぎている」という自覚があるようです。

 私は『創作』というものが何なのかよくわかりません。自分でやったことはないです。平岸さんがやっていることでしょうか。私にはああいうことは絶対に思いつきません。実際に起きたことしか頭に浮かばないです。

 人の頭の造りって、違うものですね。





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