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早紀と所長の二年半  作者: 水島素良
2016年12月

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2016.12.21 水曜日 河合先生への日誌 伊藤百合

 杉浦と新橋さんがドストエフスキーの話でケンカしてましたね。私の意見を言います。どちらも偏りすぎです。杉浦は称賛しすぎ。新橋さんはけなしすぎです。確かにドストエフスキーは広く世界に認められた作家ではありますが、あくまで数ある作家の中の一人にすぎないし、世界全体を代表しているわけでもありません。夏目漱石が日本全体を代表していないのと同じです。

 私はドストエフスキーでは『白痴』が一番好きです。できればナスターシャは殺されないでほしかったんですが。昔のキリスト教社会って、聖人は異性と交わらないのが望ましいとされていましたから、ムイシュキン公爵は結局どんな女ともつながれない運命だったのかもしれませんね。彼が聖人であればの話ですけど。私にはそう見えます。

 せっかくクリスマス近いのに杉浦のせいで図書室がうるさくて迷惑です。受験が近い先輩達もイライラしていて、今日は二木先輩が怒鳴って杉浦を追い出してしまいました。その後の室内の雰囲気の悪さ!高谷でさえふざけるのを控えていたみたい。

 最近高谷元気ないですね。体調が良くないのかな。





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