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早紀と所長の二年半  作者: 水島素良
2016年12月

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2016.12.6 火曜日 河合先生への日誌 須磨今

 クリスマスが近づいてきましたわね。伊藤がクリスマスの話ばかりしたがるので、季節を実感しております。家族と仲が悪いくせにこういう祝い事は大好きなんですもの。

 わたくしの屋敷でもちょっとしたパーティーを開きます。七面鳥も用意して。先生もおいでになる?いいえ、先生は家族と上手くいっていますもの。余計なお世話でしたわね。

 保坂とクリスマスソングを作っていますが、『クリスマス商業主義』という詩を書いたらボツにされました。あいかわらず真面目すぎて、ユーモアのセンスがありません。保坂は、クリスマスにはもっと家庭的なイメージを使いたいそうです。自分の家庭は崩壊しているというのに。悲しいこと!

 奈良崎はお母様と一緒にどこかのクリスマス広告のモデルをしたのだとかで、写真を自慢気に送ってきました。いかにもクリスマスセールのチラシという感じですけど、親子仲がいいのはよいことですわね。

 わたくしはお父様と毎日お話をしています。前にも言ったかしら?主にこの町の文化や経済、そしてわたくしの将来についてです。父は、わたくしが占い師になることには反対していませんが、やはり不安定な生活になることを心配しているようです。でも大丈夫ですわ。私には宇宙の導きがありますもの。亡き母も天上からわたくしを支援してくださるでしょう。わたくしにはそういった確信があるのです。でも、他の方にそれを理解していただくのは難しそうですわね。




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