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早紀と所長の二年半  作者: 水島素良
2016年10月

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2016.10.30 日曜日 河合先生への日誌 与儀奈美

 しばらく日誌を出せなくてすみませんでした。

 母の状態は安定しています。でも、血管が切れてしまったせいで話せないみたいなんです。こちらの言っていることはわかっているみたいですが。

 平岸ママがアパートに移ってきなさいと言ってくれます。でも、私はまず、自分の家をなんとかしなきゃいけません。

 家と土地を売るつもりです。

 もうそれしかありません。

 母にも話しましたが、全く反応してくれません。嫌なんだと思います。子供の頃から住んでいて、友達と遊んだ思い出もある家ですから。でも仕方ないんです。元はと言えば、母がやったことのせいでこうなっているわけですから。

 祭りの2日目はスギママが付き添いを代わってくれたので、一日中会場にいることができました。佐加はミイラになっていろんな人からお菓子をもらってすごい量になったので、知ってる人に配ってました。私もビニール袋1つ分もらいましたよ。明日学校に持っていきますね。

 会場はきれいな衣装を着た人がたくさんいました。あれ、けっこう高いんですよね。佐加に値段を聞いて驚きました。私には手が届きません。別にコスプレしたいわけじゃないです。でも、そういう楽しいことに使う余裕がある人のことは、すごく羨ましいです。



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