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早紀と所長の二年半  作者: 水島素良
2016年10月

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2016.10.20 木曜日 河合先生への日誌 高谷修平

 メイドのおばあさんが、バベルの塔みたいなでかいケーキにろうそくを灯して、

「偉大なるお嬢様の誕生を祝って!万歳!!」

 と叫びました。


 冗談ではありません。マジです。この文章の出だしに何から書くか迷いました。変なことばかり起きたからです。でもまずはこれでしょう。ホンナラ組と伊藤も悪乗りして万歳とかやってて、俺本当にどうしようかと思いました。

 今日はスマコンの誕生日でした。

 招待状を受け取ってしまった不運を呪いたい。

 パーティーが嫌いな伊藤まで、楽しい、笑えると言いながらケーキの塔をめちゃめちゃに破壊するし、保坂はめっちゃ超絶技巧な曲をピアノで弾きながらフォーッとかホーッとか絶叫してるし、奈良崎は一人でシャンパンタワー作ろうとして、失敗してグラス割りまくるし(そもそもなぜあんな大量にグラスがあるのかがわかりません!)。

 危ない奴らの集まりですよ完全に。こいつら変な薬でも飲んでんじゃないかと、俺は本気で疑ってます。

 メイドの松枝さんという人がまた変なばあさんで、コスプレ衣装を大量に持っているらしいです。俺が数えられただけで6回着替えてました。ワンダーウーマンみたいなのもありました。自称65歳の人が着てるんですよ?しかもスマコンの話だと、

「本当は後期高齢者なのに歳をごまかして働いているのよ」

 ですよ?その高齢のコスプレイヤーに俺は気に入られて追いかけ回されるし絡まれるし。もう疲れ果てて倒れました。倒れた俺にスマコンがマシュマロとかクッキーを無理やり食べさせようとするので、このままここにいたら殺されそうだと思って逃げ帰りました。

 秋倉の変人どもは恐ろしいです。マジで。



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