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早紀と所長の二年半  作者: 水島素良
2015年10月

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2015.10.18 平岸家の車内


 あれ、久方さんじゃない?


 平岸ママが窓の外を振り返った。運転している平岸パパの視界にも、同じ人物が先程ちらっと見えていた。一家は隣町のショッピングモールで買い物をし、今帰りである。


 あんなとこにつっ立って何をしてるのかしら。


 散歩じゃないの。


 平岸パパは前を向いたまま苦笑いした。最近は誰に会っても同じ人物のことを聞かれるなと思いながら。

 娘のあかねは、後ろの席で寝たふりをしながら、両親の会話は全部聞いている。



 あんな道もないところで立ち止まって、何を見つけたんでしょうね、蛇でも見つけちゃったんじゃない?


 蛇くらいでびっくりするようじゃあの建物には住めないよ。


 こないだコンビニにいましたけど、レジで店員にわざわざ軽く頭を下げてたの。


 平岸ママは軽く会釈する真似をした。


 なんだかすごくきちんとした人みたいだわ。見た目は子供みたいだけど……。



 車は平岸家に着いた。

 食料品の袋を運びながら、平岸あかねは耽美な空想にふけっていた……両親が見たら卒倒しそうな内容の。




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