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早紀と所長の二年半  作者: 水島素良
2016年9月

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2016.9.4 日曜日 河合先生への日誌 伊藤百合

 昨日、弟が洗面所の鏡を割りました。こないだも学校から帰ったらリビングのドアが壊れてたし。本当に怖いです。何がきっかけでキレて暴れるかわからないし。お母さんも同じ性格をしてるのですぐキレて怒鳴り合い。本当にうるさくて迷惑してます。韓国ドラマをヘッドホンで見て、怖い人の声はなるべく聞かないようにしています。

 なので、最近、読書は図書室でしかできません。そこでも高谷やスマコンが話しかけて来るから、本に集中できないんですけどね。

 岩波文庫を整理していたらガーネットの『狐になった奥様』という本を見つけました。こんなのあったっけと思いながら読んだら、なんとも一途で、でも少々気味が悪くて、かつ悲しい話でした。奥さんがなぜか狐になってしまって、夫はそれでも愛し続けようとするんです。だけど、奥さんはどんどん野獣のようになって、動物を食い殺したり、逃げ出そうとしたり。森に逃げて、別な狐と子供まで作ってしまうんです。

 でも、夫はその子狐たちまでも愛するようになるんです。

 これって本当に愛なのかなあ?ちょっと違うんじゃないかという気もしてしまいます。でも、読んでよかったです。まだまだ知らない物語が、この図書室にもたくさんありそうですね。


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