表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
早紀と所長の二年半  作者: 水島素良
2016年8月

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

467/1131

2016.8.22 月曜日 河合先生への日誌 杉浦涼

 2学期が始まりました。高校3年のうちの1年半が過ぎようとしている。この折り返し地点において、僕は改めて考え直してみました。我々は受験生だ。もちろん勉強しなくてはならない。しかし、卓上の勉強だけでは人は成長しない。夏休み中のアルバイトで、僕は体を動かすことの大切さを学びました。いや、自分の体力のなさを自覚したと言った方がいいのかもしれません。

 そうです。今の僕に足りていないのは運動であり、修練です。江戸や明治の人間は、一日に何十キロも平気で歩いたという。今のような車や交通手段はなく、手紙も飛脚が自らの足で運んでいたのです。先人は知性だけでなく、体力も当たり前に持っていた──江戸時代の資料を点検していて、僕はその事実に思い当たりました。これから毎日歩きます。なんなら第1グループで競歩の会を作ってもいい。ただし、ヨギナミは今でも十分歩き過ぎているので、つきあわせるにはしのびない。まずは1人でやってみて、そのうちクラスの男子に声をかけようと思います。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ