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早紀と所長の二年半  作者: 水島素良
2016年7月

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2016.7.18 月曜日 河合先生への日誌 伊藤百合

 学校祭もやっと終わりという頃に、会計をしていた杉浦が『5円多い』と言い出しました。そんな半端な値段のものはないから、おかしいなと思ったんですけど。杉浦は、『お客様からいただいた大事なお金が取りすぎなど、とんでもない』とか言って、何度も何度も計算し直してました。でも合わなくてうんざりしてたら、保坂が、『俺、5円拾ったんだよね。だからその箱に入れといた』って。早く言えって2人で怒りましたよ。おかげで帰るのが遅れて、タクシーに乗りました。

 休憩で教室に行ったら、噂の久方さんが新橋さんと一緒にいました。本当に小柄なんですね。いつもは無口で表情に乏しい新橋さんが、久方さん相手だと子供みたいに表情を変えるのでびっくりしました。別な人みたい。もしかしてあの2人、付き合ってたりしないでしょうか。

 保坂のお母さん、私をヨギナミと間違えたんじゃないですか?すごい目でにらみつけてきました。ヨギナミは上手く逃げたらしいですね。本当に良かったです。あれは普通の目つきじゃありませんでした。狂った人の目です。

 そのうち何か起こすんじゃないかな。心配です。


 

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