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早紀と所長の二年半  作者: 水島素良
2016年4月

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2016.4.20 水曜日 サキの日記

 佐加が高谷をからかい始めた。

 髪型がカッパに似てるとか言って、どこからか見つけてきた昭和っぽいCMの『カッパッパ、ルンパッパ』という歌まで歌い始めた。高谷はやめてくれえとか、これが一番頭の形に合う髪型だと言いながらも、うれしそうに笑っていて、その様子がどうにも気味悪く感じた。なぜカッパを気味悪く感じるのか自分でもよくわからない。生理的に受け付けないタイプかもしれない。

 平岸家の食事でも毎回カッパと一緒なので困る。とにかくうるさい。平岸ママの料理を大げさにほめる。平岸パパが読んでいる新聞の一面を見てその記事に偉そうに意見する。自分を何だと思っているのだろう。奴がいなかった頃の食事が懐かしく思えるくらい、今うざい。

 私はいじめで苦しんでここに来たはずで、他の人の悪口は言いたくないし、他のクラスメートには言いたくならないんだけど、こいつはたぶんアパートも同じで、一緒にいる時間が長すぎるんだと思う。


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