表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
早紀と所長の二年半  作者: 水島素良
2016年4月

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

283/1131

2016.4.11 月曜日 河合先生への日誌 高条

 カフェのカウンターで勉強をしていたら、保坂秀人がやってきました。家でまた夫婦間戦争が起きました、と言って座席に座って動かないので、ばあちゃんがコーヒーとクッキーを出してあげてました。ばあちゃんは気前が良すぎて知り合いにおごってしまうことが多く、僕は『ちゃんと代金取れ』といつもなら言うのですが、今日の保坂の様子を見たら、誰も金なんか取れないと思います。顔色が青いどころか、赤黒い感じでした。そのあと久方さんという人がやってきて、保坂に話しかけ始めました。両親揃ってても大変だな、俺は生まれたときから父親しかいなくてな。ケンカばっかりだ、とか話した後、ばあちゃんに千円渡して、なんか飯食わしてやってくれと言って出て行きました。

 昔僕が秋倉にいた頃には、あの夫婦、そんなに仲が悪そうに見えなかったのですが。

 秀人はかわいそうですが、代金は親に請求したいです。でもばあちゃんはやめとけと言っています。

 日誌にこんなこと書いていいんですかね。一応知らせておいたほうがいいかなと思ったんですが。勉強の経過でも書いたほうが良かったんですか?宿題は帰ったらすぐ終えます。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ