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早紀と所長の二年半  作者: 水島素良
2016年4月

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2016.4.11 月曜日 サキの日記


 学校、三日目にして朝がだるい。

 あかねと佐加がしゃべるのを聞いているうちに目が覚めてきた。佐加はマンボーというゲームセンターによく行くそうだ。


 町のおっさんもけっこういるんだから。私けっこう秋倉のおっさんにしりあい多いんだよね~。あ、所長もゲーセン来たことあるよ。パチンコとか~。


 所長がパチンコ、意外だ。


 ヨギナミに景品のお菓子くれたりするんだよね~。


 まさか、ヨギナミに寄付するためにパチンコでお菓子取ってるんじゃ……。大人の世界のことだからどうでもいいのかもしれないけど所長が絡むと気になる。


 サキって研究所行って何すんの?テレビ見るの?


 高谷修平がこちらを見てニヤッとしたのが気に入らないが、無視して、本の話や植物の話をしていると答えた。あの不思議な感覚の話とか、夢の話はまだしないほうがいいと思った。


 へ~。そういえばヨギナミにも古典文学勧めてたよね。


 ヨギナミによると、漱石の本をよく勧めてくるそうだ。こんどは杉浦がこちらをちらっと見た。漱石に反応したのだろう。人に勧める本にしては漱石はベタだけど、所長の不安定なところは行人を思わせなくもない。

 帰りに所長に聞いてみようと思って研究所に寄ったら、所長ではなく助手がいた。金髪で不愛想で怖い。

 久方は出かけてる。

 とだけ言って、あとは無視。つまらないので帰ってきた。



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