表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
早紀と所長の二年半  作者: 水島素良
2016年3月

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

260/1131

2016.3.3 河合先生への日誌 スマコン


 先生は先日『日誌はもっと真面目に内容を考えて書け』とおっしゃいましたわね。わたくしも賛成ですわ。佐加や奈良崎の言葉遣いときたら、とても知性のある人間とは思えませんものね。


 先日、宇宙から『そろそろダイヤモンドのエナジーが必要だ』とのメッセージがありましたの。ですから今日はゴールドを積み立てている会社のジュエリーカタログを眺めておりました。父が、わたくしが生まれた年に積み始めたのですけれど、昔はグラムあたり千円以下だったこともあるのですって。今は五千円近くになることもあります。世の中が不安定だからかもしれない、あまりいいことばかりではないと父は申しておりますけど、おかげでわたくしのような若輩でも小さなダイヤなら交換できますの。

 せっかく手に入れるなら、小さくてもクラリティやカットの高いものが良いですわね。おばあさまから聞いた話では、亡き母は秘蔵のダイヤネックレスを結婚式で身につけ、暗闇でもそのダイヤだけは特別に輝いて見えたそうですわ。単に目が悪くて、別な何かと見間違っただけかもしれませんけど。残念ながらそのネックレスは、さる国に寄付されて家にはありません。母が宇宙からそう言われたのです。

 わたくしたちは、自分に合うダイヤを、自分の感性で見つけなくてはいけませんわね。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ