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早紀と所長の二年半  作者: 水島素良
2015年9月

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2015.9.22 河合先生への日誌 須磨今

 先日、父の知り合いが来て、久方さんを真夜中に見かけたと言っていました。あんな時間に外をふらふらしてるなんて気でもふれたのかと。

『その日は名月でしたから、わたくしも松枝と草原に出て久方さんにお会いしました。ところであなたはそんな時間にどんなお店に行ってらしたの?』

 と答えたら、気まずそうな顔で言い訳しながら、そそくさと帰っていきました。

 先生は覚えていらっしゃるかしら。何年か前に秋倉高校の親が『学校の近くに不審な男たちが引っ越してきた』と通報して来たことを。

 今、町ではよそからの移住者を誘致していて、父もその関係で東京に行っておりますの。

 先生ならわたくしの言いたいことはもうおわかりになっているでしょう。

 よく知りもしない人に偏見をもつ連中には本当に困りますわね。




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