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早紀と所長の二年半  作者: 水島素良
2016年2月

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2016.2.23 サキの日記


 うちの40代の娘、妙子は、コマーシャルの仕事が入って大喜び。黒服グラサン集団からイケメン数人が共演予定(もちろんバカとオカマなストレートは除外)。妙子印のヘアケア。そんな不気味なもん誰が買うんだ。

 私の学費とか平岸家に払う生活費とか、バカが失敗した『ゲージツ』と、これから失敗が予想される数々の思いつきの費用とか、お金が必要なのはわかるけど、

 少しは仕事を選べと言いたくなる。


 勝間和代の『断る力』には、依頼の9割を断るからこそ、引き受けた仕事には全力投球できるとある。7年前の本だから今もそうかは知らない。

 妙子は断るべきだろう。

 いくら儲かってウケるとしてもだ。

 いくら気味の悪いサイコな演技が得意だからって。

 もうちょっと普通の役やってほしい。

 でも、私がそんなことを言うと、母は怒り狂って(というより、パニックになって)原生林の妙子より怖い事態が発生するので、指摘しずらい。



 16歳の母、つまり私は、北海道への逃亡、いや、新生活を夢見ながら、変態からのメールに戦慄している。



 同人誌刷り上がったから送っといた。

 猫耳美少年が残酷な飼い主に夜な夜なベッドで快楽を教




 ちらっと見えたメールの続きが過激すぎ、

 そのあたりまで読んで速攻削除した

 どうしよう。

 うちにハードなBLエロ同人誌が送られてる!

(しかも被害者はあの2人だ)

 真剣に受け取り拒否を検討したが、平岸家には4月からお世話になるし、あかねとは学校でも同じグループになるし。


 途方にくれる、断れない私。


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