表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
早紀と所長の二年半  作者: 水島素良
2016年1月

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

174/1131

2016.1.9 トマトばあちゃんから平岸ママへの電話


 もしもし、こんにちわ。

 先日はまあごうせいなおせちを分けていただいてね、ありがとう。

 この歳になるともう友達も亡くなってねえ。ご近所さんの親切で生きてるようなものだからねえ。

 こないだもね、幸福商会の社長さんが挨拶に来てくださってねえ。玄関の前の雪を払ってくれたの。あとあの小さな人、なんていったっけ?ああそう、久方さんね、窓を塞いでた雪を取ってくれてねえ。去年から窓が半分埋もれてて外が見えなんだけど、おかげで今は陽も入ってね、町役場の人や幸福商会は道は除雪してくれるけど、裏の窓の雪はねえ。気づいてくれないしなんだか言い出しずらいもの。

 おはぎ作ったからお礼に持っていっても……ああそうね、平岸さんのほうがうまく作れるわね、え?そういう意味じゃない、あっそう。

(チャイムの音)あ、ちょうど誰か来たみたいだから食べてもらおうか、それじゃ(受話器を置いたが、ちゃんと切れてない)あらあら、ちょうどあんたの話してたとこなのよ、入って入って!!(男の声がする)……え?もしもし、あらやだ、平岸さん待っててくれたの?とっとと切ればいいのに!アッハッハッ!ごめんなさいね。私ったらドジくさくて、じゃ、失礼します(やっと電話切れる)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ