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早紀と所長の二年半  作者: 水島素良
2015年12月

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2015.12.7 河合先生への日誌 杉浦


 ヨギナミに夏目漱石の『行人』を貸したら、おもしろいから他のも読みたいと言ってきました。今まで何冊か貸してあまり興味がなさそうだったのですが、とうとう琴線に触れたようです。しかも『行人』にです。大変興味深い。やはり人生の困難がそうさせるのでしょう。

 ただ、感想を聞いたら、内容をあまり理解していないようだったのが気になる。難しすぎたのかもしれないので、『我輩は猫である』を貸して、『行人』もわかるまで持ってていいよと言いました。読むのに時間かかるからしばらく借りたいそうです。夏目はうちに全集も文庫も何冊もあるから、僕は構わないのです。

 もしかしたら、ヨギナミではなくお母さんが読んでいるのかもしれません。どちらにしても、読書の輪が広まるのは素晴らしい。佐加と奈良崎も見習ってほしいものです。『こころ』すら、肝心の手紙が始まる前に挫折とは、同い年が嘆かわしい。

 スマコンと伊藤さんは、夏目漱石を中学で全部読んだそうですが、そんな当たり前のことを自慢されても困ります。




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