2018.12.16 金曜日 河合先生への日誌 平岸あかね
卒業式。美少年が校門に立って、先輩が出てくるのを待っています。もちろん愛の告白をするためです。先輩が出てくると美少年は「今までずっと好きでした!」と言います。先輩は美少年を自分の部屋に連れ込み、突然キスをして服を脱がせ、愛を教えるのです。
なんて話は誰にでも浮かびますよね。もうちょっとひねりが必要です。同じ先輩に3人くらい告白して争うとか、逆に、美少年のことを好きな男の子がもう一人いて三角関係になるとか、ラブシーンを過激にするとか、まあいろいろ。
卒業と聞いても私の頭にはそういうことしか浮かびません。3年間の思い出?やっと18禁から解放されて、BLで賞を取ったくらいです。
私はこういう人間なので、何を言ってもムダです。
うちの親はまだ「まともな職についてくれないかしら」とかほざいていますけど、今やアニメ・マンガは日本を支える大事な産業で、マンガ家は立派な職業です。なぜそのことがわからないのでしょう?不思議です。
書いてみたいシチュエーションはまだまだたくさんあります。女主人が美少年を集めて作った逆ハーレムとか、ひそかに美少年だけの後宮を作った王様とか、伯爵と従僕の禁断の恋とか。普通に日本を舞台にしたBLもたくさん書きたい。
多くの人には受け入れられない?
いいんです。わかる人だけが楽しめばいい世界ですから。
今、ある雑誌に載せるための読み切りを描いています。評判がよければ連載がもらえるかもしれません。そしたら猫耳美少年シリーズができないか提案してみます。同人ではあれが一番評判よかったので。
人は3年じゃ変わりませんよ。
「この3年で成長できました」みたいなセリフを期待されているのかもしれないけど、高校になったらもうみんなキャラが定まってるし、体格は変わっても中身なんて変わりませんって。
ま、でも、先生にはお世話になりました。
芸術に理解のある先生で本当によかったわ。
次の学校に行っても変わらないでくださいね。




