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早紀と所長の二年半  作者: 水島素良
2017年12月

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2017.12.5 火曜日 河合先生への日誌 伊藤百合

 杉浦が突然「句会をしよう!」などと言い出しました。

「受験勉強ばかりでは飽きる!知的な気晴らしが必要だ!」

 というのです。もちろんみんなウンザリです。

 すかさず佐加が、

「杉浦の 句会の誘い マジウザい」

 と言ったのでみんな笑いました。佐加ってすごいですよね。

 その後杉浦は俳句の仕組みや用語について一方的に話し続けましたが、みんな無視して自分の好きな教科を勉強していました。


 修平は最近、少し歩けるようになったそうです。

 卒業式に出たいと言っています。

 でも、今の状態では秋倉まで来るのは難しく、移動は車いすになりそうだと聞きました。

 なんとかしてあげたいけど、何もできないのがもどかしいです。

 大学には絶対受かって、東京へ行きます。

 そしたら、何かしてあげられると思うので。

 修平は「何もしなくていい」と言うけど、「何もしなくていい人間関係なんてないんだよ」と言い返してやりました。だってそうでしょう。何の働きかけも行いもなく成立する関係なんて、この世にありません。

 人は関わり合って生きるものですから。



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